「もう歳だし、あえて苦労しなくても……と言われそうだが、そこで甘んじたり、ひるんではダメ」と60歳代・70歳代の同志酪農家7人が中心になって新設した大型牧場。
北海道天塩町の同会社 ミルクファーム天塩です。
「若者達に『これだったら楽しくやっていけるね』と言ってもらい、継承してもらえる牧場を作る。それが自分達の夢であり使命だ」と意欲満々。
その高齢パワーと熱意に圧倒されました。
各地でこうした事例が現れてほしいと思います。
詳しい内容はDairy Japan 3月号で(本日発売)。
蹄の健康をもう一度
現在編集中のDairy Japan4月号の連載「誰にも聞けない酪農キーワード」は、蹄底潰瘍がテーマです。
本誌読者の皆様は、常に蹄の健康に注意を払っていることと思いますが、お手元に届きましたら、ぜひご一読ください。改めて蹄を考えるきっかけになると思います(発刊までまだ1カ月強ありますが……)。
本稿の「はじめに」では著者が、蹄病で脚が痛い牛の行く末を「生産寿命の短縮」と表現しています。それは、脚の痛みによって採食量の低下や固め喰いをし、蹄病以外の疾患にかかりやすくなってしまうこと、明瞭な発情徴候を示さなく成ることによる繁殖成績に低下、難産・子宮捻転のリスク増と、さまざまなリスクが高くなることにあります。それだけでなく、管理する人の労力も増加してしまいます。
裏を返せば、健康な蹄は、それらのリスクを低くし、乳量のロスを減らし、管理労力も増加しないことになり、メリットがたくさんあることになります。
著者は蹄底潰瘍の対策として、1.蹄を整える、2.横臥時間を確保する、3.栄養管理、4.蹄病の早期発見、をあげ、それらについて詳しく解説しています。
農場によって蹄病の発生傾向や発生要因はそれぞれだと思います。ぜひ、それぞれの農場の特徴や蹄病の発生傾向を踏まえて対策を考えてください。
牛の写真
本当にモニタリングをマネジメントの道具として活用していますか?
もうお読みになりましたか?
Dairy PROFESSIONAL vol.19(Dairy Japan 1月臨時増刊号)。
特集は「乳牛のモニタリング」です。
ただし、今までのような、単にモニタリング・スコアの付け方を解説するだけではありません。
スコアリングは目的ではなく手段です。
「一つ一つのモニタリング項目やスコアリング項目を単独で解釈するのではなく、それらを関連づけて解釈することが大事です」
「今、目の前にある事象は、過去に投入された技術の表れです。また今、目の前にある事象は、これから起こることの前触れなのです」
「起こるであろう損失を未然に防ぎ、より高い生産性を実現する。この道具としてモニタリングを使うのです」
~Part 1『実践! 酪農現場の“リアルな”乳牛モニタリング』(小出佳正/うしよろず相談所 Y’s Company・代表)より~
まだお読みでない方は以下から。
https://dairyjapan.com/shop/products/detail/129
搾乳ロボット牛舎へお邪魔
先日、兵庫県のF牧場へお邪魔しました。
F牧場は搾乳ロボット牛舎から新たな搾乳ロボット牛舎へ移行し、約2倍のキャパシティに規模拡大を果たしています。
牛舎はコンポストバーン。搾乳ロボットは2基導入しています。
面白い取り組みとして、乾乳牛や分娩前の初妊牛も搾乳ロボット牛舎に同居していること。初妊牛は、分娩後の搾乳ロボットへの馴致のためと言います。
現在は、旧搾乳ロボット牛舎を乾乳・育成舎へするなど、牛舎のステージ別の棲み分けをし、搾乳頭数を増やすことを計画中とか。
詳細はDairy Japan3月号で。
また、Dairy Japan3月号では技術記事として搾乳ロボット牛舎設計のポイントも紹介。こちらもご期待ください。