お金をかけるべきところはどこ?


飼料コストの高止まりによって、酪農経営は厳しい局面を迎えています。そんなとき、コストダウンはもちろん大事ですが、中期的に経営基盤を強化する投資も同時に考えたいもの。
そこで先日、本誌でおなじみの広島大学・杉野利久先生らと経営改善をテーマに座談会を開きました。
都府県では、導入牛によって乳牛を更新し、F1やET産仔で現金収入を得る経営も見られます。しかし、子牛と初妊牛の価格バランスは以前とは異なり、今ではそうしたモデルでは導入が厳しく、更新が進まないケースも。
そこで、投資すべき部分として杉野先生は自家育成と長命連産をあげました。
もちろん、導入主体の経営をいきなり自家育成型に切り替えるのは、初期の施設・設備投資、そして資金の回転の変化からリスキーなもの。段階的に自家での育成割合を増やすという前提。
そのうえで杉野先生は、育成頭数を少なくすることも大切だと言います。
具体的には、飼養管理技術の向上によって、平均産次を伸ばすこと、そして哺育・育成管理を向上させて初産分娩月齢を適正化させること(多くは短縮の方向へ)。
初産分娩月齢を適正化させるには、闇雲に初回授精を早めるのではなく、ターゲット・グロースに基づいて哺育・育成管理を見直すことがポイントと加えます。
平均産次を伸ばし、育成期間を適正化させ、性選別精液などをうまく活用することで必要な育成頭数を絞り込めれば、F1やETによって個体販売の売り上げをあげることも可能です。つまり、自家産後継牛で更新を確保しつつ、現金収入を得るというもの。
経営がひっ迫しているときこそ、さまざまなことを見直すチャンス。ぜひ、ご自身の経営も一度見つめ直してみてはいかがでしょう?

※ターゲット・グロースについては、本誌臨時増刊号『Dairy PREOFESSIONAL VOL/12』の特集Part3に詳しい解説がありますので、ぜひご一読ください。

周産期病の徹底予防【DairyJapan10月号】

【周産期病の徹底予防】(DairyJapan10月号より)

~栃木県I牧場の場合~

約450頭、フリ―ストール飼養で酪農経営を行なうI牧場では「基本に忠実に」「90点の管理を目指す」ことで、安定して周産期管理を行なっています。

乾乳前は肥らせないように。クロースアップではしっかり喰い込ませ腹を作れるように。フレッシュではエネルギーをしっかり確保できるように。などの基本的な管理を農場全体で共有します。しかし、理想通りにいかないこともしばしば。分娩後の周産期疾病なども、なるときはなってしまいます。

I牧場では、すべてを完璧にこなそうとはせず、「トラブルが出そう。どうしよう」とはならず、すぐに「じゃあこうしよう」という次の手への切り替えをすることで、損失を最小限に抑えています。

これには従業員や実習生の協力が不可欠。とくに実習生の教育を手厚く行なうことで、より多くの目で牛を見守っていました。

詳しくはDairyJapan10月号より

 

滑走防止バンド その使いどきは?【DairyJapan10月号】

【滑走防止バンド その使いどきは?】DairyJapan10月号より

転倒・滑走などによる牛の股関節脱臼は、発生してしまうと高い確率で胚用となってしまいます。

本稿では、事故低減のために何ができるのか、滑走防止バンドを活用すると農場にどのようなメリットがもたらされるのかを紹介しています。

まず発生の要因ですが、肢や蹄の悪い牛に多い、タイストールよりフリ―ストールに多い、などの統計が挙げられています。

さらに股関節脱臼は、・分娩後1~2カ月後に多い。・タイストールでは、泌乳最盛期、泌乳中期に比べ、分娩前後に多い。・初産牛に多い。などの要因があるようです。

 

滑走防止バンドの使用について、使用前よ使用後、それぞれの起立不能での廃用頭数の差を調査し、その損失額と、滑走防止バンドを購入した費用と比較してまとめています。

予防に対する投資というのは、機械がないと踏み出しづらいものでもありますが、本稿を機会に一度見直してみてはいかがでしょうか。

 

おが粉の代わりに何使う?

【おが粉の代わりに何使う?】

昨今各地で嘆かれている「おが粉が高い(手に入らない)」という問題ですが、皆さんは代用資材として何を使用していますか?

写真は先日取材した農場で見かけた敷料。製紙工場で紙が作られる際に出たくずだそうです。

「おが粉の代わりに導入したが、舞わなくて使いやすい」とのことでした。

地域によっても手に入りやすいものが違うのでしょうが、皆さんはどのようなものを使用されていますか?

周産期管理を徹底!【DairyJapan10月号】

【周産期管理を徹底!】(DairyJapan10月号)

こんにちは。先月からコツコツと、DairyJapanの紹介をしながらみなさんにプチ情報を紹介していく目的で、投稿を続けております。

さて、DairyJapan10月号が発売されました。気づけばもう秋ですね。ここから年末まではあっという間に過ぎるように感じるのは私だけでしょうか?

今月の特集は「周産期病の徹底予防」。エサのメニューや群飼いならば飼養環境など、変化の多いステージかと思われます。ここでトラブルをいかに抑え込むかによって、その後の乳生産や繁殖が変わってきます。いかに抑え込むかを取材しました。

【北海道K牧場の場合】

農場運営を良好にするポイントを繁殖成績と捉え、さらに繁殖におけるポイントをお産前後の管理としているKさんは、プレ・フレッシュ期の管理を徹底します。

乾乳期の管理から、フレッシュ期の管理まで、ホスピタルを活用し個体管理します。それぞれのシーンに合わせて観察項目を設けチェックする。分娩後もホスピタルで管理。まさに周産期の特別管理、という具合です。

今日から参考にできそうな方法でもありました。皆さんも要チェックです!

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