1日1頭1Kgの価値

先日取材で訪ねたM牧場さんの事務所に貼ってあった紙。「毎日これを見て、モチベーションを高めています」とのことでした。

例えば45頭搾乳の牧場で、日乳量が1kg 多かったら?とMさんは日々考えます。
乳価が110円だとすると、45頭×1kg×110円=4950円/日増収です。
それが毎日、1年間続くと……4950円×365日=180万6750円/年増収です。

毎日の牛のためのひと手間(水やエサ、搾乳などさまざまな場面で)を頑張ると、未来の自分にこんなに大きなお金を残せるのだとMさんは言います。

もちろん、そのベースアップのために、哺育・育成にもしっかり投資すると言います。
確かに、哺育・育成で1頭1日30円多く投資したとして、その牛達が強く育ち1頭1日2kg多く乳を生産してくれたら、投資は大成功ですね。
こうして目につくところに貼って、毎日見るというのも大切のようです。

蹄をいつもきれいに

群馬県のA牧場にお邪魔しました。今回のテーマは「蹄管理」。搾乳ロボットを備えたフリーバーン牛舎は、竣工から約3年と言います。

フリーバーンはコンクリート部分が少なく、蹄へのダメージは比較的少ない牛舎形態だと個人的に思います。

A牧場は年2回の定期削蹄のほか、月に1回程度、削蹄師に来てもらいケアをお願いしていると言います。

「フットバス使っています?」という問いに、嬉しそうに見せてくれたのがオートフットバス。搾乳ロボットからのリターン通路に設置されたオートフットバスを見ていると、「水の交換の様子も見ます?」と洗浄・交換の様子も見せてくれました。

フットバス内の水(週2日はフットバス溶液)が排水されると、強い勢いの水がフットバス内の汚れを洗浄。その後自動で水を張るという一連の流れを見させていただきました。搾乳ロボット設置エリアから飼槽に戻る際には、必ずこのオートフットバスを通過する牛達。いつもきれいな蹄を保てていると感じることができました。

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チームで対処

こんにちは

先日取材に行った栃木県のS牧場では獣医師と削蹄師が一緒に蹄病診療にあたるそうです。

獣医師や削蹄師だけではできないことなどを一緒になって動くことでスムーズな治療ができると言います。
そこに酪農家も加わることで、牛の様子などを細かく共有して治療にあたっていました。

チームで取り組むことが経営や牛にどんな影響を与えてくれるのかはDairy Japan5月号をぜひご覧ください。

細か~なお手入れ

【細か~なお手入れ】

 

この写真、よく見てみてください。

おしりの部分だけ毛刈りがしてありました。「なぜ?」と尋ねると、
「汚れが付着しずらいように」だそう。

綺麗に管理するためのポイントって、人それぞれですが、皆さんの牛愛を感じることができて
良い気持ちになりますね!

 

【お薦め書籍】
ちょっとした酪農の話
著者:永井 照久(釧路農業協同組合連合会 酪農技術支援室長)
B5判/248頁

ちょっとした酪農の話 表紙画像

https://dairyjapan.base.ec/items/65569231

日々の牛の管理に役立つ「ちょっとしたお話」が満載です。