【ご予約受付中!】大場教授の『ここハズ』シリーズ第2弾!

【最新刊】
2020年10月発行
大場教授(カナダ・アルバータ大学)の『ここハズ』シリーズ第2弾!
ここはハズせない乳牛栄養学~粗飼料の科学~②

 どうして乳牛には粗飼料を食べさせるのでしょうか?
 それをハッキリと認識することが、乳牛の栄養管理の基本になります。
 粗飼料に求めるもの(=質)は、それぞれの酪農家の経営環境で異なり、柔軟な考え方が求められます。
 「粗飼料の質の基礎知識」「多様な粗飼料の基礎知識」「粗飼料を使いこなすための基礎知識」の3部構成で解説します。

■大場 真人 著 ■B5判/164頁 ■本体3,200円+税
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大好評発売中!『ここハズ』シリーズ第1弾!
ここはハズせない乳牛栄養学~乳牛の科学~①

 「ルーメン」「肝臓」「乳腺」「DMI」の基礎知識を、超わかりやすく4部構成で解説。
 巷にあふれている断片的な「最先端の情報」や「最新の知識」を、「現場で活用できる」ようになってもらうための実用書です。
 まだお読みでない方は、ぜひ一緒にご注文を!

■大場 真人 著 ■B5判/188頁 ■本体3,200円+税
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牛舎設備の課題を解決!~書籍レビューブログVol.12~

こんにちは。細々と続けている書籍の紹介ブログですが、業界に入って日の浅い私が読んで勉強になったことや感じたことを中心に書いております。一般人のレビューブログのようなイメージです。と今更ながらお伝えしておきます。

「牛舎」と一握りに言っても規模や形態はさまざまですよね。今はいろいろな選択肢があります。先日、やはり新しく牛舎を作るとしても繋ぎにすると思う。なんてお話も耳にしました。それぞれの良さがあるようです。

ただ一貫して言える必要なこともあると思います。例えば……

 

「牛のストレスを極力減らせるか」「人が効率よく負担少なく働けるか」「牛の生活・行動に基づいているか」などは共通して必要条件だとこの書籍を読んで感じました。

『Dairy PROFESSIONAL Vol.11』~牛の行動から施設デザインを考える~

牛の本来の行動、感じやすいストレス、一日の理想的な活動などの解説を基に、搾乳牛舎・パーラー・移行期牛舎・フリ―ストール・飼槽・水槽・通路・照明・換気について理想の形態や外せないポイント、最終的な理想の設計図などが細かく載っていました。

「施設の交換なんてめったにできるものじゃない」と私も最初は読みながら思っていたんですが、0からの設計図攻略本ではないので本書の考え方のを知っていると、「ちょこっと修繕」の時にとても役に立ちます。

今後も設備については色々な流行が出てくるかと思いますが、この考え方は左右されるものではないな思いました。

生産者の皆さん。牛舎にどこか手を入れたいと思っている方、おススメです。

 

 

ウシの気持ちを知りたい~書籍レビューブログVol.11~

農場で働く酪農家の皆さん、従業員の皆さん。牛の声が聴けたならどれだけいいことか。と思ったことはありませんか?「今!今乾草食べたい!」「今肢痛くて歩くのしんどい」「ちょっと一服したい(おっとこれは人間の声でした……)」って。

声が聞こえてきたらすぐに対応できますよね。当然そんな声は聞こえず、楽なものではありませんよね。しかし「習性」というのは一つ、牛達が発信するシグナルの一つです。

『牛の習性を理解して技術で分娩前後をのりきる』

 

田中 義春 著 3619円+税

そんな牛達の発信するシグナルを読み解き、一乳期のなかで起きる牛の欲求や行動を理解することができます。

今までご紹介したものは、発情発見~受胎率UPに必要な方法などでしたが、本書はそこで牛が表す行動を示し、適切な対応を取れるように解説しており、そのうえで乾乳~分娩~泌乳の生産性を高めるには何が必要かを教えてくれます。

牛の嫌がる環境や喜ぶ環境の説明、分娩前後に必要な栄養や環境の説明など。分娩を基準にした一乳期の乳牛管理について幅広くまとまっているので、これ一冊で得られる情報が多いです。経営者のみならず、携わる方全員に役立つと思いました。

 

 

牛のきれいさに感動

皆さん、おはようございます。
先日、神奈川県の牧場に取材に伺いました。
2軒伺ったのですが、どちらの農場もとにかく牛がきれい!
部外者の私が牛舎に入っても全く動じない大人しい牛達。
ゆったりとした静かな空間で思わず私も寝転びたくなるような、居心地の良い農場でした。
どちらの農場も今年3月に農場HACCP認証を取得したばかりで、構築のポイントやメリットを教えてもらいました。
詳しい内容はDairy Japan10月号で紹介します。お楽しみに!

ぜひとも飼料の見直しを~書籍レビューブログVol.10 ~

皆さんは、エサの見直しってどの程度行なっているんでしょうか?農場によっても、地域によっても全然違いますよね。「順調に喰っているよ」という方、是非とも秘訣を教えてください。

牛の食事も随分と幅がありますね。生もの(生草)から漬物(サイレージ)、きちんと料理されたものまで(TMR)幅広いです。

そんな牛のためのグルメ書籍をご紹介します。

『飼料特性を理解して上手に設計に活かす』

本書を読んでみて、飼料それぞれの「特徴」「使い方・注意点」「給与事例」などを端的にまとめてあり、必要な情報にすぐにアクセスすることができるなと思いました。同時にこんなに種類があったのか。と驚きました。

本書に記されている主な項目は、

・生草(寒地イネ、暖地牧草、ソルガム)

・サイレージ(オーチャード、イネWCS、トウモロコシWCS、イアコーン、コムギWCS、オオムギWCS、バレイショデンプン粕、茶系飲料粕、竹、)

・乾草(アルファルファやチモシーをはじめとした流通飼料10種、輸入系など)

・穀物/豆腐(濃厚飼料原料などなど)

・糟糠類(フスマ・米ヌカ類)

・油粕類(大豆粕・ナタネ粕)

・副産物資源(エコフィードなど)

・TMR(基礎的な情報から、給与方法、二次発酵対策など)

・特殊飼料(バイパス油脂・ビタミン・マクロミネラル・抗酸化物質など)

 

それはそれは細かく丁寧に載っています。

飼料の再設計や「こんな要素が欲しい」などのタイミングで役に立つのではないでしょうか。

飼料メーカーさんや栄養系メーカーさんのお役にも立つと思います。

今はエサの調達方法もさまざまですが、どのようなものを給飼しているかは、生産者の皆さんは共通して知っておくべきことではないでしょうか。ぜひとも飼料の見直しを!