新刊『ちょっとした酪農の話』(永井照久著)は、一貫して酪農現場目線・牛目線での「ちょっとした話」が百話以上(見開き一話)。
そのなかの一話を「ちょっとしたご紹介」させていただきます。
【ルーメン内の炭水化物】(P.42~43「PART 1スーパーカウたちのささやき」より)
《略》
発酵場所を前胃に求めた乳牛にとって、ルーメンは主にセンイを分解するバクテリアに大いに活躍・増殖してもらうためのスペースとなっています。そのためバクテリアが住み心地の良い環境を提供し続けることを保証することが求められます。
そのバクテリアが好む環境としては、嫌気状態、必要な栄養分の供給、十分な水分、適度な温度、正常域内のpH、不要物(バクテリアからの廃棄物)の速やかな除去、適度な攪拌(ルーメンの運動)、といった条件が必要です。
とくに現在の乳牛たちは野生ではあり得ないほどデンプンを摂取できる機会を得たことから、管理面で十分に行き届かないとルーメン内の掃除(VFAへの対処)が追い付かず、pHが下がりやすいことが課題となりました。ルーメン内のバクテリアの機嫌を損ねると大抵ろくなことは起きません。
《略》
続きは、ぜひ本書をお買い求めください。
こ購入はこちらから。
https://dairyjapan.com/shop/products/detail/132