ロータリーロボット牛舎

先日、北海道中標津町の希望農場さんで開かれたAMR(オートマチックミルキングロータリー=ロータリー式搾乳ロボット)の完成披露セレモニーに参加してきました。

24ポイントのAMRで1日最大1600頭分の搾乳ができ、そのオペレーションは1人で賄えるというから機能性と省力化を兼ね揃えた搾乳機器です。早く実機の稼働が見たいとワクワクしました。

さて、希望農場さんがAMRと同時に建設したのが400頭用のフリーストール牛舎です。縦断式のトンネル換気を備えています。強制換気ですから、通年快適な舎内環境が得られるのではないかと思います。こちらもまだ乳牛が入っていない、真新しい施設です。

舎内は4群に分けられていました。搾乳を終えた乳牛は写真のスマートセレクションゲートで各々の群に帰っていきます。もちろんAMRからの戻り通路にもセパレーションゲートが設置され、治療や授精などが必要な牛を的確に選別します。

そして、私が興味を持ったのは、2点目の写真のオートフットバス。フットバスプログラムに沿って自動で洗浄液が入り、排水され、再び洗浄液が入るものです。頭数が多くなるとフットバスの洗浄液の交換も一苦労ですね。蹄は大きな牛体を支え、移動や採食、その他乳牛の行動を支えるもっとも大切な部位の一つです。きちんとした蹄浴プログラムで蹄の健康を維持し、最高のパフォーマンスを発揮してほしいものですね。

「年4回削蹄」+「プログラム蹄浴」でDD抑制

オホーツク管内のKファーム(経産牛300頭)は、以前に悩んでいたDD(趾皮膚炎)の制圧に成功しています。
成功の要因は「年4回削蹄」と「プログラム蹄浴」です。

「年4回削蹄」というのは、3カ月ごとの定期削蹄(全頭削蹄)で、「コストはかかっても、それ以上の価値があります」と言います。

「プログラム蹄浴」というのは、
〔強アルカリ製剤を2日間、その後にイオン化合物を2日間〕×月2回(毎月1日~と16日~)
というものです。

同ファームは、「うちで良いと思っている方法が、ほかの農場にも必ずしも当てはまるとは思いません。ただし、定期的に計画どおり行なうことは必須だと思います。農場ごとに、一番良い結果が得られるプログラムを作っていくのが良いと思います」と言います。

※詳報はDairy Japan 5月号で。

モーモー広場

写真は東池袋のモーモー広場にある乳牛のモニュメントです。

モーモー広場は辻広場と呼ばれる防災広場の一つで、地域の防火水槽の役目を果たしています。

都心の池袋になぜ牛? と思うかもしれませんが、明治から大正にかけて、このあたりは酪農地帯だったそうです。明治後期には約60戸の酪農家が営農していたというから驚きです。

その歴史を残すため、辻広場の一つがモーモー広場になったようです。ちなみにモニュメントの全長(頭から尾)は約3mでかなりの大きさがあります。

この乳牛が横臥する床の下(地下)が防火水槽になっているそうです。

都内にはこのほかにも牛や畜産に由来する土地がいくかあります。時間を見つけて、探索してみると面白いかもしれないですね。

理想の寝床

みなさんこんにちは。

先日6月号の取材で岩手県に行って参りました。

その牧場さんはフリーストールの3床だけマットから砂にしてみたそうです。

牛にとって寝心地はどうなんでしょうか。

寝心地はもちろん、菌の繁殖などはどうなのか気になります。

写真手前が砂で、奥がゴムマットです。

6月号の特集はズバリ「妊娠率」!

只今執筆中です。

お楽しみに。。

まるで孫

皆さん、おはようございます!

先日、酪農女性の取材に行ってきました。
奈良県の法隆寺の近くの酪農家さんで、都市型酪農を経営しております。
(ちなみに写真は東大寺のシカです)

その方は哺育・育成を担当しており、「牛達はまるで孫のよう」と嬉しそうに話してくれました。
どんな牛も絶対元気に育てよう! という気持ちでいつも牛達と向き合っています。

OFFタイムも充実! 5月号で紹介します。ぜひご覧ください!