無角牛

全頭の未経産牛ゲノミック評価(SNP検査)、未経産採卵(バージンフラッシュ)、雌雄選別精液(X精液)のフル活用で、牛群として最高のパフォーマンスを発揮するための後継牛を、最速の改良で次々と増やしている上川管内のK牧場。

ゲノミック評価を使った牛群改良にしてから「牛群が急速に変わってきた。2年後の牛群の様子も想定できる」とKさんは手応えを語ってくれました。

さらに、ゲノミックサイアで無角の遺伝子を持つ種雄牛を利用した無角牛を見せてもらいました。
無角種雄牛は、母牛が有角の場合でも産子はすべて無角になる遺伝子を持つタイプと、半分以上の確率で産子が無角になる遺伝子を持つタイプがあるそうです。
「除角はどうしている?」「うちは無角牛群だから」という会話がそのうち聞かれるかもしれませんね。

※写真は、無角遺伝子を持つ種雄牛の無角産子
※詳報は、Dairy Japan 6月号で

気持ちの良い眺め

平成の時代が終わり、令和が始まりました。昭和生まれの私にとって、令和は三つ目の元号。気持ちも新たに新しい時代を過ごしていきたいものですね。

さて、写真は先日お邪魔した香川県のA牧場。ゆったりと横臥する牛達を写真に収めることができました。

取材でお邪魔する私達記者は、農場では部外者です。そのため、牛達はどこかそわそわしたり、興味を示して寄ってきたりと普段とは違う動きをすることが多いでしょう。そのため私達は写真を撮る前に、ゆったりと牛舎を回り、牛達の警戒心を解くことから始めます。

この仕事を始めた頃、元ウィリアムマイナー農業研究所日本事務所の伊藤紘一氏に牛舎での立ち居振る舞いを教えていただきました。「穏やかにゆったりと移動すること、手は極力見せないこと、死角から近づかないこと、ブーツカバーは音の出ないように慎重に足を運ぶこと」などなど。基本中の基本ですが、牛舎に入るときには、いつもこの言葉を思い出します。

平成最後のブログ更新!

皆さん、おはようございます。

平成も残すところあと5日。平成生まれの私はなんだか少し寂しいです。そして今回は平成最後のブログ更新です!

先日は宮城県へ後継牛確保の取材に行ってきました。
訪問した酪農家さんは経営移譲して2年目の方でした。自分が目指す牛群の具体的な揃え方、また将来の情勢を見据えた取り組みも語ってくれました。「勉強会以外にも、地元の若い仲間との月1の飲み会が情報収集の源。バカ話半分、牛の話半分で語り合います」と、時折笑顔で話す姿が印象的でした。
詳しくは来月発売の6月号でご紹介します。お楽しみに!

令和になっても引き続きよろしくお願いします!

培養検査の一コマ

写真は先日おじゃましたエムズ・デイリー・ラボで撮影した一コマです。バルク乳などの培養検査をするラボ内で、複数の培地を使ってサンプル乳の培養検査をする現場です。

少し見にくいですが、机上にガスバーナーの炎が見えます。なぜ、ガスバーナーを炊くのでしょうか?

その答えは空気中に混在するチリや細菌など(浮遊塵、浮遊細菌など)が培地に落下することを防ぐためです。培地の脇でガスバーナーを炊くことによって上昇気流を起こし、これらの落下による混入を防ぎ、精度の高い試験を行なっています。

バルク乳スクリーニング検査は農場に存在する乳房炎原因菌の特定のみならず、その結果から牛群管理改善の方向性を考えたり、搾乳機器類の洗浄状態なども知ることができる、いわば農場の健康診断。定期的に検査を受け、農場の現状把握と改善に役立てたいものです。

詳細はDairy PROFESSIONAL Vol.14(Dairy Japan6月臨時増刊号)で。

 

畜産現場の理想を目指して

皆さんこんにちは!

先日京都府立農芸高等学校に行ってきました。
1年ぶりの取材で、今回は「スマート農業の本格導入」がテーマです。
最先端の技術を取り入れ、将来生徒達が「農業をやってみよう!」と思うきっかけの一つになればとのこと。
「常に最先端かつ安心安全な、畜産現場としての理想の場所でありたい」と話してくれました。
詳細はDairy Japan5月号で紹介します。ぜひご覧ください。