昨日は弊社社員研修で、静岡県の朝霧メイプルファームさんにお邪魔しました。
農場運営の方法、施設・設備に至るまで、細かく紹介していただきましたが、そのなかで改めて感じたことが、搾乳時の様子がとても静かであること(http://dairyjapan.com/stuff/?p=4319)。
書籍「こうすれば農場はもっとうまく回る」で、同農場の丸山純さんは「声を出さないことをルール化」として「パーラー内ではいかなる音も発しない。パーラー内で牛が止まったら、肢を軽く触って注意を促す」(p.16)と述べています。
実際に搾乳を拝見しましたが、スタッフの皆さんは一切声を出さず、的確に搾乳作業をこなしていました。
無言を決めた背景には、小さな声の基準が曖昧であることといったものがあったそう。ならば「あいまないなルールは、なくしたほうがよい」と無音の搾乳をマニュアル化したと言います。
人の声のボリュームは、それぞれ。そして気分次第で大きくも小さくもなりがちです。そこに疑問を感じ、「あいまいなルールはなくす」と判断した同農場の考えに、なるほど! と共感しました。