お金のかからないフットケア(護蹄)

十勝管内N農場で、定評どおりの、おとなしい牛群に感激しました。
どの牛も逃避距離(人が近づいていったときに牛が逃げようとしたときの間隔)が極めて短く、顔を触らせてくれるほどです。
「発情時は危ないけれど……」と前置きしながら牛に抱きつく畜主の様子を写真に収めました。

逃避距離が長ければ、牛の歩行速度は増し、歩行距離も増えます。
逃避距離が短ければ、肢蹄にかかる余計な負担は減ります。
ということは、牛と人の信頼作り、愛情溢れたハンドリング――これも大事なフットケア(護蹄)です。
そして、これはお金がかかりません。

※詳報はDairy Japan 8月号のルポ特集『うちの農場の蹄病予防プロトコル』で。

換気は大切です

九州における記録的大雨により、被害を受けられた皆様へ心よりお見舞いを申し上げます。

さて昨日、仕事で姫路にお邪魔しました。基本はさほど高くないものの、高い湿度で体力を奪われたような気がします。乳牛にとっても、高いヒートストレスに晒され続ける時期が続きますね。高温多湿の時期を迎えると、いやでも換気を意識せざるを得ません。

暑熱期に推奨される換気回数は、1時間当たり60回以上とされています(Dairy PROFESSIONAL Vol.11参照)。ファンの能力などから計算できるようですが、一度専門の方に換気回数を計算してもらうとわかりやすいかもしれません。

そして、アンモニアや二酸化炭素は重く、淀みやすいため、これらの発生を抑えることも暑熱と換気のポイントとか。そう、こまめな除糞で糞尿を牛舎からなるべく早く排出してあげることが暑熱対策にも繋がるといいます。

快適な環境で、牛も人も暑熱期を乗り切りましょう。

とにかく観ないとダメ!

平均日乳量40kg超をキープする十勝管内M牧場。そこでの乾乳期管理を取材させていただきました。
乾乳牛への、とことんリラックさせてあげる気づかい&愛情、筋肉回復を目的とした栄養などなど、きめ細かな管理を紹介してもらいました。

そして、最も大事なことは「牛を観ること」とのこと。
毛づや、足、肋張り(腹と体の充実)、食欲、食べ方(強さ)、糞の質と量……など、観察のポイントを聞きました。

詳報は今週発売されたDairy Japan 7月号で。

牛乳月間の始まり

皆さんおはようございます!

今年も6月に入りましたね、牛乳月間はいかがお過ごしでしょうか?

私は先週、六本木牧場へ行ってまいりました。
今年も多くの来場者が集まり、盛り上がっていました。
紙芝居を見る子ども達が酪農家さんの話に聞き入ってる姿がとても印象的でした。

牛乳月間は始まったばかり!
各地でのイベントも盛り上がることを願ってます。

酪農家あるある連絡 LINEスタンプ

「ほうれんそう」(報告・連絡・相談)にも便利な、通話メールアプリのLINE。
そこでさらに便利なのが、面倒な文字入力をせずに意図を伝えることができるスタンプですね。
北海道留萌管内の苫前町で、現在5人のメンバーで活動する、昨年立ち上げた酪農女性グループWindmillkは、LINEスタンプを作成してリリースしました。
これは「人工授精あり」「ブツあり」「様子がおかしい」「獣医呼びます」……等々がデザインされた“酪農家あるある連絡”用で、とても便利なものです。
入手するにはLINEのスタンプショップから「実用! 酪農連絡スタンプ」で検索してください。