家事子育ても重要な仕事の一つ

【家事子育ても重要な仕事の一つ】

先日取材で伺った岩手県のM牧場。ご夫婦で酪農を経営しており、取材を受けてくださったのは哺育を担当する奥様。

哺乳ロボットや哺育舎に投資し、省力化を狙いました。話を聞くと、「搾乳、家事、子供たちの送迎などをするだけでも1日が終わるので、哺育の省力化に投資して良かった」と話します。ただでさえ子育て世代のご両親は忙しいうえに牛舎仕事も加わると、時間が足りませんね。

ここで得たゆとりをどうするか、というのも重要な経営ポイントかと思いますが、Mさんは飼養環境の衛生状態をさらに向上させることに。

続きは次号『DairyJapan9月号』にて。

 

子牛の事故防止は衛生的環境から

先日、三重県の農場を取材させていただきました。今回のテーマは「子牛の下痢・肺炎を防ぐ」。そこで見せていただいた光景は、超・衛生的な環境。
グループ管理した子牛が離乳した際、子牛を管理していたペンは敷料を全排出したうえ、高温高圧洗浄をすると言います。また、乾燥後にペン全体を石灰乳塗布します。写真はちょうど石灰乳塗布をしている方を捉えたものです。
ほかにも、導入後数年経つ哺乳ロボットが、まるで導入直後のようなきれいさを保っていることにも驚きました。
「特別なことはしていない」とは取材時にとく耳にする言葉。しかし、こうした基本的な衛生管理がきちんと日常に落とし込まれていること、こうした基本が農場のレベルを高めるのだと改めて実感しました。

牛乳瓶からアクセサリー

先日、本誌など酪農乳業専門誌の記者の皆様と宮崎県にうかがいました。
写真はその視察先の1軒である白水舎乳業で撮影させていただいた一コマです。
牛乳瓶をリサイクルして作られたイアリングで、とても可愛らしかったため、思わずスマホのシャッターを切りました。奥に見える牛乳瓶の青地部分が効果的に活かされたイアリングは、見た目にも爽やか。暑い夏に耳元を飾るにはピッタリのアクセサリーではないでしょうか。
白水社乳業は大正8年に酪農を開始したことに端を発する歴史ある乳業メーカー。牛乳はもちろん、牛乳と麹から作った発酵乳飲料(牛乳甘酒)「百白麹」といったユニークなアイテムも発売するなど、商品開発を活発に進めているそうです。こうした各地の取り組み、ぜひこれからも取材したいものです。

搾乳タオルをきちんと管理

7月号の取材で訪れた中国四国酪農大学校で撮影した一コマです。
ジメジメしやすいこの季節、とくに注意したいのは搾乳タオルの管理ですね。搾乳タオルの衛生状況は、乳房炎にも影響してしまいます。そこで興味深い「知恵と工夫」を教えてくれました。
搾乳タオルの洗濯前に洗濯機のごみ取りネットの点検清掃と、乾燥機の掃除もルーティーンにしていると言います。乾燥機のフィルターの目詰まりは乾燥不良などの元になります。そこで、写真のように洗濯機脇に家庭用掃除機を設置し、フィルターを掃除すると言います。
掃除機を乾燥機のフィルター掃除用として常に脇にセットしておくことがポイントです。掃除のたびに移動させると、面倒になり、掃除がおろそかになりがち。今からでも簡単に取り組める乳質維持の工夫でした。ぜひ、ご参考に。

全入口に踏み込み消毒槽

釧路管内C牧場です。
衛生管理に常に気を配り、牛舎のすべての入口に、石灰の踏み込み消毒槽を置いています。
牛舎に出入りする際は、来場者(獣医師や人工授精師など)はもとより牧場スタッフ全員も必ず踏み込み消毒します。
消毒槽は糖蜜の空き容器。「蓋(ふた)もあって便利ですよ!」とのことでした。