シャロレー

北海道根室管内別海町の預託OPU(経膣採卵)牛舎で、シャロレー種という真っ白なフランス原産の肉用牛を初めて見ました。
その肉は赤身が多くとても美味しいらしいです。
肉量が多いことから交雑種(F1)の生産にも使われるとのことです。
黒毛和種とのF1はワロレーと呼ばれ、その毛色は白×黒だからグレーになると聞き、冗談かと思ったら本当だそうです。
その肉はどのようなものか興味津々です。

繁殖状況を可視化

先日、大分県のM牧場にお邪魔した際に教えてもらった知恵と工夫です。

M牧場は対尻式の繋ぎ牛舎。牛の頭上を通るパイプラインに「布団バサミ」がかけられていました。色はピンクや青、黄色など。「これは何ですか?」と訪ねると、牛ごとの繁殖状況を誰でも、簡単に把握するために考えたものと答えてくれました。ピンクは妊娠牛、青は授精後で再発情の可能性あり、注意を要する牛……。このように牛の状態を可視化することで、搾乳牛の妊娠頭数や要注意牛をパッと見渡すことができます。

この布団バサミは、奥様がいろいろな100円均一ショップをまわって探し当てたものだと言い、「普通の布団バサミは両手で開かなければかけられませんが、この布団バサミは片手でスッとかけられるんです」と詳しく教えてくれました。

牛舎に取り付けられた繁殖ボードと布団バサミ、そして最新の牛群管理ソフトの三つを上手に使って繁殖成績向上につなげています。

もっと牛を知る

先日、岩手県奥州市にある牛の博物館に行ってきました。

牛の博物館は名前のとおり、牛についての展示物をはじめとして、これまでの歴史や体の構造、地元前沢の、前沢牛のことなど幅広く展示しています。

古くから牛は農耕牛として人々生活を支えており、
牛は私たちが産まれるずっと前から、
人々の食はもちろんのこと、生活自体を豊かにしてくれていたんですね。

改めて、居なくてはいけない存在だと実感しました。

そんな牛のことが盛り沢山に詰まった牛の博物館については、DairyPROFESSIONAL vol.26で詳しく掲載しておりますので、ぜひご覧下さい。

北海道でコンポストバーン

先日取材でうかがった農場の搾乳牛舎は、搾乳ロボット2台+コンポストバーンでの管理でした。

都府県での搾乳牛舎でコンポストバーンは何度か見ましたが、北海道では初めて出会うケースでした!

初めはトラブルを抱えながらも現在は順調に管理できているようですが、やはり冬場が寒すぎて、発酵熱が上がらないというのは悩みのタネのようです。

寒冷地域でのコンポストバーン管理で「うまくいっている!」という農場を探してみたくなりました。敷料が高い今、資材コストダウンにつながる糸口を見つけたいと思う昨今です。

どころで、農場を管理するNさんは、当初はフリ―ストールを計画していたそうですが、都府県での事例を知ってコンポストバーンにチャレンジしたとのこと。同じ酪農でも、ほかの地域から学べることがまだまだあるのではないかと思い、ワクワクしました。

 

ヒヤリハット:速やかに対処を

写真はミルキングパーラー・ピットの一部分ですが、ここだけでも5カ所、事故防止の改善がなされていました。Dairy Japan 3月号(発売中)のルポ特集『農作業事故を防ぐ現場の実際』で取材訪問した、ホクレン訓子府実習農場です。「“多少の危ないは当たり前”と思ってはだめ」とし、ヒヤリハットがあれば報告し、速やかに対処されていました。
【写真説明】
①階段に滑り止め
②踏み込み消毒槽(容器)の高さを一番下の階段の高さに合わせた
③階段からプラットフォームに移る際に空中を跨いでいたが金網を取り付けた
④洗浄のお湯が高温なのでヤケドしないよう混合栓にした
⑤丸棒だったハシゴを平鉄にした