十勝のY牧場の様子です。
今夜は雨――とのことで既に刈り取った牧草を詰めようと、急ピッチで作業を進めていました。
約100ha分の牧草を2日間で詰める計算になるそうです。
といっても踏圧は決して手を抜かず、根性を入れて踏みながら作業しているのが伝わってきます。
バンカーサイロ詰めを見ていて、いつも「うわぁ?あんなに(ユンボやショベルが)斜めになって大丈夫かぁ??」とドキドキ、そして感心します。
運転席ではどんな感覚なのでしょうか。
本誌連載でお馴染みの榎谷雅文氏(北海道デーリィ・マネージメント・サービス)と打ち合わせしていて、「整理整頓」の話になりました。
みなさん、「整理整頓」の効果はおわかりですよね?
これもお馴染みの山本浩道氏の本誌連載「ほんとに、いい農場なんて、できるんかいな?」で詳しく解説されているとおりです(6月号からの新連載、デーリィ・コミック・ジャパンでも解説されています)。
</a>榎谷氏によれば、その「整理整頓」の意識が、コンピュータの使い方でもわかるのだそうです。
デスクトップにフォルダやファイルがいくつも散らばっているかどうか―は当たり前。
さらに「ウィンドウズ派か?」「エクスプローラ派か?」でもわかるのだそうです。
例えば、デスクトップに文書ファイルが一つあるとします。それを目的のフォルダに片付ける場合、そのフォルダを探すとき、ウィンドウズをいくつも開きながら探すのが「ウィンドウズ派」。
「スタート」ボタンを右クリックして「エクスプローラ」を表示させ(上の写真))、そこからフォルダを探すのが「エクスプローラ派」。
後者のほうが、「整理整頓」の意識が高いのだそうです。
あなたはウィンドウズ派ですか? それともエクスプローラ派ですか?
向井牧場(大空町)、ドリームヒル(上士幌町)、奥村牧場(芽室町)
北海道農漁業電化協議会会長表彰を受賞
北海道農漁業電化協議会は6月4日、札幌市内で「平成19年度農漁業電化功労者表彰式」を開催しました。これは農業電化による経営や技術の改善に取り組んでいる農業者や団体を表彰し、その成果を広く紹介して農業電化の推進を図るものです。
今回は北海道農漁業電化協議会会長表彰として、以下の3軒の酪農場が受賞しました。
向井牧場:
牛舎の照明を蛍光灯から高圧ナトリウムランプに変更。牛舎が明るくなったことにより、乳牛をより細かく観察でき、発情発見、疾病予防等、より精度の高い管理が可能になった。光周期の利用(16-18時間明るく、6-8時間暗くすることにより乳量アップを図る)にも取り組んでいる。
ドリームヒル:
国内最大規模の50頭ロータリーパーラーからの排水浄化施設を導入。排水基準をクリアし、かつ大規模搾乳での汚水処理の簡素化を図っている。2000頭規模の搾乳をめざし、環境整備・対策にも積極的に取り組んでいる。
奥村牧場:
高温洗浄に必要な給湯施設を灯油ボイラーから電気温水器に変更。洗浄に必要な70℃以上の高温湯2t/日を安定的に使用することにより、高い洗浄効果が得られている。燃料費が灯油大型ボイラーと比べ4割以上の削減が図られ経済効果が出ている。
大動物継続教育合同セミナーが先週、酪農学園大学で開催されました。
「牛群検診の明日を考える?飼養管理の現場から?」というテーマで行われたセミナーのなかで、ゆうべつ牛群管理サービスの安富一郎氏(コンサルタント獣医師)は、「乳用牛群の生産性向上に向けた獣医サービス」を講演しました。
安富氏は農場の生産性を上げる三つの要素として、「飼料設計」「淘汰率の低下」「年間分娩頭数の増加」をあげ、それらは歯車でつながっていることを解説しました。
そして繁殖管理の目標設定は、
●発情発見率50%以上
●妊娠率20%以上
●初回授精:分娩後50?80日
●分娩予定頭数のバラツキを減らす
としているとして、それぞれバラツキを減らすことを強調し、そのための具体策や事例を細かく解説しました。