TMRセンターの新たな経営戦略

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北海道TMRセンター連絡協議会(会長/近藤三男氏・オコッペフィードサービス)が29日、北海道上川管内の下川町にある?下川フィードサービス(社長/松岡孝幸氏)で夏期研修会を開催し、約80名が参加しました。

?下川フィードサービスは平成16年に設立、構成員は19戸の酪農家およびJA北はるか、今年度の管理総面積は1257ha、TMR供給頭数(計画)は搾乳牛818頭、乾乳牛168頭、育成牛811頭です。

松岡社長は挨拶のなかで、「TMRセンターを設立してすぐに生産調整に入り、構成員の乳牛飼養頭数は減り、サイレージは余り、売上は2年続けて計画を下回ってしまい辛かった。しかし平成18年後半より、細断型サイレージの梱包・ラッピング機でラップしたロールサイレージの外販が増え、19年度は売上全体の12.6%までにもなった。この機械がなかったら経営は成り立たなかった」と話しました。

そして研修会では、同TMRセンターが導入した、ロール形成・ネット巻き・ラッピングの完全一体式機械「ORKELメイズベーラー」の実演を見学し、輸入・販売元である?コーンズ・エージーより解説を聞きました。
その後、タカキタの「細断型コンビラップ」、IHIスターの「細断型ベーララッパ」の実演、解説を研修しました。

カラス対策に効果てきめん

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網走管内大空町東藻琴の?向井牧場は、厄介なカラス対策にロケット花火を使っています。
そして、その使い方がユニーク。
写真のように、ライフル型にかたどった板に細い鉄パイプを取り付け、そこにロケット花火を入れて、カラスのほうをめがけて打ち上げます。

飛距離は約50m。
音だけでなく、棒が飛んでくるロケット花火、これは効果的だそうです。

牧場事務所から「がんばれコンサドーレ!」

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十勝管内広尾町の中川精一さんはサッカーJリーグ「コンサドーレ札幌」の熱烈なファン。
もともと野球好きだった中川さんは(実は今も無類の「ロッテ」ファンでもあります)、コンサドーレ札幌の前身、東芝サッカー部が北海道に来たときからサッカーにはまったそうです。

牧場の事務所ではスカパーでコンサドーレ札幌の全試合をチェック。
試合中は音声をミルキングパーラー内に流し、搾乳しながら試合の様子を聞いているのだそうです。

コンサドーレ札幌が勝った試合のビデオは、事務所で繰り返し何回も再生されます。
「ボールの一蹴り一蹴りを一人で集中して見たいんです」と中川さん。

この夏はご家族で札幌ドームにコンサドーレ札幌の応援に行く予定も組んであります。
がんばれコンサドーレ!

評判の発酵堆肥

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千歳市の細澤牧場(代表理事・細澤伸一さん)は、牛から排泄される糞尿を固液分離し、液部分には、アレフ(ハンバーグレストラン・びっくりドンキー)の工場で出る野菜クズなどを混ぜてバイオガスを発生させ、それを純粋メタンガスに精製して同社に販売し、同社はそれをハンバーグ工場の調理用熱源として使うという、一歩進んだ資源循環に取り組んでいます。

そして固体部分は専用施設で完熟させ、その一部を販売しています。
袋詰めしたものは250円(1袋=20リットル)。
その評判を聞いて一般消費者が家庭菜園用に買いに来ます。
また、良質堆肥を求めるアスパラ栽培農家さんなどは、トラックで買いに来ます。
その場合は、1立米で6000円です。

この写真を撮らせてもらった直後も、近隣の農家さんが軽トラで40袋も買っていきました。

人間できないことはない!

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人間できないことはない。“最初からできない”なんてことはない。“できない”のは“やる気がない”だけ――を信念としている北海道根室管内・別海町西春別、?ジェイファームシマザキの代表取締役社長・島崎美昭さん。
「牛舎への再生は無理」といわれていた競売物件を購入して見事に改造し、300頭規模の酪農経営を展開しています。

それを実現した島崎さんの驚くべき人生と、卓越した経営センスの秘密を取材させていただきました。
その模様はDairy Japan9月号でご紹介します

そしてこの住宅――なんと島崎さんの手作りです。
基礎から何から手作りで、3年かかったそうです。
しかもこの住宅は、おじいちゃん、おばあちゃん、いや会長夫妻のための住宅で、親のために手作りしたというわけです。
「会長がいたからこそ、自分がこうしてやれているのだから」と島崎さん。
親戚や友人が来たら30人くらいでも泊まれるゲストハウスでもあります。

まさに、人間できないことはない!