伊藤紘一氏(ウイリアムマイナー農業研究所)の酪農セミナーが9月2日に、JAオホーツク網走東藻琴支所で行われました(主催=JAオホーツク網走、JAオホーツク網走酪農部会、東藻琴村乳牛検定組合)。
そのなかで伊藤氏は、私の見解としたうえで、「バイオエタノールブームは、あと2年で治まるだろう」と話しました。
その理由として、トウモロコシを原料としたことによる飼料や食品の価格高騰に対して、米国の畜産農家も消費者も政府に反撃を始めていること、バイオエタノールを使っても地球温暖化は解決できないことがわかったこと、副産物であるDDGSは飼料として給与するのに限界があること、などをあげました。
そのうえで、「バイオエタノールブームは穏やかに終息し、エサ価格も穏やかに下がっていくと思う。だから、なんとか2年間こらえて、がんばってください」と伊藤氏は酪農家のみなさんにエールを送りました。