だから2年、がんばってください

20080905.jpg

伊藤紘一氏(ウイリアムマイナー農業研究所)の酪農セミナーが9月2日に、JAオホーツク網走東藻琴支所で行われました(主催=JAオホーツク網走、JAオホーツク網走酪農部会、東藻琴村乳牛検定組合)。

そのなかで伊藤氏は、私の見解としたうえで、「バイオエタノールブームは、あと2年で治まるだろう」と話しました。
その理由として、トウモロコシを原料としたことによる飼料や食品の価格高騰に対して、米国の畜産農家も消費者も政府に反撃を始めていること、バイオエタノールを使っても地球温暖化は解決できないことがわかったこと、副産物であるDDGSは飼料として給与するのに限界があること、などをあげました。

そのうえで、「バイオエタノールブームは穏やかに終息し、エサ価格も穏やかに下がっていくと思う。だから、なんとか2年間こらえて、がんばってください」と伊藤氏は酪農家のみなさんにエールを送りました。

大通公園に牧場がやってきた!

20080829.jpg

「あ?っ! 本物の牛がいる!」と大人も子供も駆け寄ります。ここは札幌市の大通公園。
このイベントはホクレンと地域交流牧場全国連絡会北海道ブロックが8月23・24日に、「みんなで楽しく酪農を体験しちゃおう」と企画開催したものです。
全道各地の同連絡会の酪農家が駆けつけ、「地域交流牧場の体験ツアー」と題して、本物の牛とのふれ合いや搾乳体験、子牛の哺乳体験などを交えながら、乳牛の一生、酪農家の仕事などを解説しました。

経産牛1頭、子牛2頭を連れてきた恵庭市・むらかみ牧場の村上隆彦さんは、
「私たち酪農家と消費者の方たちが、少しでも近づくチャンスができればいいと思っています」と言い、さらに、
「今年は消費者の方たちから逆に、“エサのトウモロコシが値上がりして大変なんだそうですね”などと声をかけてもらいました」と、今の酪農や農業情勢に消費者の関心が高まっていることを感じたと話していました。

自分たちの気持ちをしっかり届けよう――5000人のデモ行進

200808213.jpg

「守れ! 地域経済、危機! 北海道農業」「ピンチ! 食料・農業・地域社会」「このままじゃ農民一揆だ!?原油・肥料・飼料高騰で大ピンチ」「資材高騰! 食料安定供給が赤信号」などの旗やのぼり、プラカードを掲げて――。
『生産資材価格高騰等に係わる全道農業危機突破総決起大会』に集結した全道各地からの農業生産者および農業団体関係者5000人以上が、総決起大会終了後、すすきの、大通公園のある札幌駅前通りをデモ行進しました。

デモ行進では、シュプレヒコールとともに以下のアナウンスを繰り返し、沿道の市民に訴えました。

「私たち生産者は、安全で安心な農作物を、安定的に消費者のみなさまにお届けしようと努力してまいりました。しかし、原油価格の高騰、また世界的穀物需給のひっ迫などにより、燃料・肥料・エサなどの価格は史上最高を更新しており、北海道農業、ひいてはみなさまの食生活に危機的ダメージを与えかねない状況にあります。私たちはコスト低減に総力をあげて取り組んでおりますが、私たちの努力だけでは、もう限界を超えています。このままでは将来にわたって農業を続けることができず、水田や畑、酪農を守ることができません。北海道経済にとっても大きな影響を受けてしまいます。そのため農業経営の安定化と安全・安心な食料の安定供給に向けて、私たちは運動しております。市民のみなさまの、ご理解と支援をお願いします」

29種類のソフトクリームのお店をオープン

20080815-1.JPG

20080815-2.JPG


7月11日のこのブログでもご紹介した細澤牧場さん(千歳市根志越)が先月16日に、牧場の横にオリジナル・ソフトクリームのお店『Milky Bell』をオープンしました。店長は娘さんの細澤千恵子さん(写真左)です。メニューは実に豊富です。
ごま、きなこ、抹茶、ラズベリー、ブルーベリー、マンゴー、メロン、ストロベリー、チョコバナナ、バナナマンゴー、ピーナッツ、あずき、ブルーベリーヨーグルト、ストロベリーヨーグルト、コーヒーゼリー、ココア、プリン、ゆず、チーズ――と19種類の『ブレンドソフト』。
これらは、そのままでも美味しいソフトクリームに、いろいろな食材をミックスしたものです。
それに9種類の『プチパフェ』と、定番のソフトクリーム。

一つひとつの『ブレンドソフト』を完成させるまでに、スタッフ全員で試行錯誤を繰り返した(ひたすら食べ続けた)そうです。

当方、店長おすすめのプリンとラズベリーをいただきました。
美味しい! 後味スッキリで、もう一個食べたくなります。
今度は何を食べようかな。

石灰乳での蹄浴(フットバス)

20080808.jpg

前々回のこのブログでご紹介しました網走管内大空町東藻琴の?向井牧場では、石灰乳を使った蹄浴(フットバス)を行っていて、効果、手応えがあるとのことです。

その薬液の内容は、消石灰10kg+殺菌消毒剤を入れた水100リットル、という割合です。
なお、ポイントは消石灰の品質――良質なものが推奨されるそうです。

もう一つのポイントはpH――向井さんはpHテストペーパーを使って、薬液のpHが12.5以上であることを確認していました。