フレッシュ牛の栄養管理:DairyJapan9月号

【アルバータ大学で行なった研究紹介】(P12)

7月号より集中連載でお届けしている本シリーズ最終回では、「フレッシュ牛の栄養管理を最適化する」ことをテーマにアルバータ大学で研究した結果を紹介しています。

クロースアップ期→フレッシュ期にそれぞれどのようなデンプンの濃度でエサを設計すればよいのか?本研究ではそれぞれ四つの組み合わせで(低デンプン→低デンプン、低→高、高→低、高→高)検証しています。

高→高が一番乳量が高まりそうだが代謝障害リスクも高まりそう、低→高だと急なエサ設計の変更でルーメンにストレスがかかる、など予測が立てられます。

それぞれの栄養管理の結果として、乾物摂取量、乳量、NEFA濃度、Hp(ハプトグロビン)濃度、SAA(血清アミロイドA・炎症につながるもの)濃度を表にまとめています。

本稿の試験結果では、低デンプン→高デンプンで一番乳量を高めたという結果になりました。しかし、以前の研究では、低デンプン→低デンプンが最も乳量を高めるとされています。結果に対して著者の大場真人氏も「驚きだった」と記しています。

なぜこのような結果になったのか?細かな解説と懸念される炎症や、給飼における重要なポイントは、本誌で確認してみてください。

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「濃厚・粗飼料自動給給餌機の経済性」:DairyJapan9月号

自動給飼機の導入で酪農経営のゆとりと所得アップ!(DairyJapan9月号p16)

全国で大多数を占める繋ぎ飼養での酪農経営。個体管理しやすい一方、フリ―ストール飼養に比べ、搾乳、給餌において作業性に劣り、多頭化しづらかったり、過重労働が生じやすかったりします。

そこで本稿では、繋ぎ牛舎で導入する「濃厚・粗飼料自動給餌機」の経済性を明らかにしました。

本稿での調査では、人力(手やり)、機械給餌(手動)、濃厚飼料自動給餌機、濃厚・粗飼料自動給餌機それぞれの手法で管理する農場を比較しました。

比較の内容は1日当たりの労働時間、生乳生産経費、農業所得の変化などです。そのほか自動給餌機導入に伴う投資額などもまとめられています。

詳しくは本誌を参照いただきたいですが、単純に労働時間の減少だけでなく、多回給餌による飼料効率の向上などが影響し、さまざま面で好影響が出る結果となりました。

フリ―ストール・ミルキングパーラーへの建て替え移行に比べると、省力性は劣るものの、飼養管理方法の変更が伴わないことから技術的なリスクが低く、個体管理がしやすいだけでなく、多回給餌などもしや少なると期待できます。

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うちの牧場はどうして手元に現金が残らないのか?:DairyJapan9月号

突然ですが皆さん「儲かっていますか?」

そう聞かれてどのように答えるでしょうか?
そもそも「儲かっている」とはどのような状態なんでしょうか?

経営について考える場合、第一に「儲かっている状態」をイメージすることが重要なんだそうです。儲けには、さまざまな種類があります。利益なのか、牧場で投資できるお金なのか、家計で使えるお金なのか、目的をはっきりさせることで、今後の収支・投資の計画が立てやすくなります。

次に、「手元にお金がない場合」に、どうれば良いのでしょうか。見直すポイントを見極めることが重要です。単に出荷乳量を増やせばいいのでしょうか?配合飼料の増給や緊急的な導入をしてしまうと、かえって損失を増やしてしまう可能性もあります。

適切な「お金の使い方」は何なのでしょうか。お金の使い方には4種類あります。収益を上げる投資?上げない投資?緊急?そうでない?
それぞれに当てはまる支出を見極める必要があります。

酪農経営は土づくり、草づくり、牛作りが基本ではありますが、最終的には現金ベースでの「儲け」を考えてみると良いようです。

是非、一度考えてみてください。

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コンポストバーンで牛を健康・快適に:DairyJapan9月号

DairyJapan9月号、「バーン改善で牛を健康・快適に」(p.20より)

牛床管理に悩んでいたルーズバーン牛舎がコンポストバーンを導入し、さまざまな問題が解決した事例を紹介しています。

この農場では、過去に起きた乳房炎、蹄病、乳量の減少などのトラブルがバーン由来と考えられ、コンポストバーンを導入し適切に運営することに挑戦しました。

搾乳群のバーンメンテナンスは、採食通路、移動通路の除糞→水分調整用の資材(間伐材)を全体に散布→ロータリー攪拌というサイクルです。コンポストバーンで良い管理をするのに重要なのは、適切な敷料使用、飼養密度を保つことだということです。

改善後、牛達はゆったりと寝れるようになり、以前とは大きな差が。改善後、バーンの状態と細菌数などを調べ、水分、C/N比、pH比を示しています。間伐材チップがバーンに対してどのような働きをするのか、どの程度堆肥化されているのかを提示。乳牛の状態については、乳房炎、蹄病、乳量すべてにおいて良くなっています。これらについての詳細は本誌にてご紹介します。

牛床で悩みを抱えている方、チェックしてみてください。何かのヒントに出会えるかもしれません。

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周産期の胎子の状態と胎子死の予防策:お気酪獣医「クスリ(笑)の処方箋」

周産期の事故を防ぐことは酪農経営において重要な課題ですよね。

妊娠260日~生後48時間の子牛の事故は周産期胎子死と呼ばれています。そんな事故を防ぎ、適切に管理するにどうしたらよいのでしょう?

まずは周産期における子牛の状態がどのように変化するかを把握する必要があります。子牛は、280日間胎内で成長し、開口期、陣痛期を経て娩出されます。

特徴として、高体温、高心拍、早い呼吸などがあげられます。分娩時は、胎子も注意しながら、親牛も分娩しやすい体勢をとらせてあげると良いようで、「胸骨座位」が推奨されています。

次に事故につながる要因を知る必要があります。周産期胎子死の原因は、部分娩前、分娩、分娩後それぞれに分かれています。分娩中の早産、難産、分娩後の低酸素症、アシドーシス、低体温症などがあり、それぞれ打てる対策も変わってきます。

難産を経験してしまうと、低酸素症→アシドーシス→低血糖→低体温症等負のスパイラルに陥ってしまうケースもあり、注意が必要。

適切な予防と異常事態への対策、蘇生方法などをきっちり理解し、盤石の体制で周産期を管理できると良いと思いました。

上記の詳しい解説は「お気酪獣医 クスリ(笑)の処方箋」で見ることができます。