【壁、窓をピカピカに】
昨年末に取材で訪れたH牧場。長年使用している牛舎の壁と窓を大掃除中でした。
いろいろな物質が空気中に舞う牛舎内では、あっという間に壁や窓、配管などにホコリが溜まりますよね。
Hさんはご家族総出で溜まった汚れをピカピカにしていました。
すると、窓から入り込む光がまぶしい! 壁が白く、窓がきれいなだけで見違えるほど明るくなっていました。
溜めこんでしまうとタイミングを見失いがちなお掃除ですが、やるととてもスッキリしそうですね。
いきなりですが、これ、皆さんは一目見て何かわかりますか? わかるかたが大半かと思います。
そう、エサ寄せロボットです。いつもお疲れ様です。
先日、違う業界、業種の企業の方々とお話しする機会がありました。私は私達の業界のことを説明するときに、「酪農業界でもIoTやDXは進んでいる」という話をします。
酪農業界外の方々は、私達が想像しているより何も知らないことが多く、だいたいエサ寄せロボットの話をすると「ええ! そんな用途の限られたロボットがあるの?」という反応を受けます。そこで「全然違うけど、エサを押すロボット掃除機みたいなもの」と付け加えると、少し納得してくれます。
このように、些細な点でも、消費者から見たら衝撃的なシーンがまだまだ酪農にはあると私は思っています。
そんな私達の業界のことや、自身の仕事のことを面白く発信していくことも面白いかもしれません。
10月も終わりに近づいているのにも関わらず、いまだにポカポカしている北海道札幌市です。そして、今週は雪虫と呼ばれる小さな虫が大量発生しており、霧がかかったように見えます。この霧がすべて虫だと思うとゾッとします。
10月に入り、さまざまなイベントが開催されています。なかでも私がホットトピックだと思ったのは、「暑熱対策」です。今年の北海道は全道的に気温が高く、普段は暑くてもカラッとしている十勝でも、湿気が多かったと伺いました。
来年以降もこの暑さが続くのかと想像すると恐ろしいですが、今までよりも暑熱対策が求められることは間違いありません。
暑熱期を万全の状態で迎えるには、設備の変更や資材の導入はまだ涼しい時期から始めなければなりません。すると、何をするべきか? の検討期間は、実はもう始まっているのではないでしょうか?
DairyJapanからも暑熱対策に特化した書籍をラインナップしています。
『DairyPROFESSIONAL Vol.17 乳牛の暑熱対策を科学する』
ぜひ見直してみてください !
内容例:
総論 乳牛のヒートストレス
複合的な暑熱対策が必要 池口 厚男
Part 1 施設から考える
暑熱対策に有効な牛舎とは? 池口 厚男
Part 2 暑熱を生理から考える
1 暑熱と酸化ストレスの関係――リーキーガットに要注意! 鈴木 保宣
2 暑熱回復期に要注意――大腸アシドーシスが起きている! 鈴木 保宣
Part 3 暑熱を繁殖から考える
今年も夏がやってくる 濱野 晴三
Part 4 暑熱から子牛を守る
子牛の暑熱対策 鳥羽 雄一
Part 5 乾乳牛と暑熱ストレス
長期間にわたる問題 クリス アシュワース
Part 6 環境コントロール最新情報
動物中心環境と酪農の未来 ジョン マックブライド
企画記事 いま注目の大型送風機
「ECVサイクロン」 日曹商事㈱
【酪農学習シートの作者がすごい】
月刊誌『DairyJapan』の人気付録「酪農学習シート」。ご存知でしょうか皆さん。
DairyJapanがお手元に届いて、袋を開け、パラパラっとめくると、1枚のぺら紙がポロっと落ちてきます。
それを拾うと「酪農学習シート」に出会えます。
北海道苫前町の酪農家である伊藤沙智さんが、可愛くてキャッチーなイラストとともに、ガチの酪農役立ち情報をまとめて
ご掲載くださっています。
ご自身がDairyJapanを読んで学んだ内容をイラストとともにわかりやすくまとめてくださっています。
そんなDairyJapanの神読者でもあり好評企画作者の伊藤沙智さんによる”個展”が苫前町役場にて開催されていました。
なんと伊藤沙智さん、農林水産省にもイラストを提供しており、とても素敵なポスターや冊子が展示してありました。
こちらは農林水産大臣賞を受賞した作品。
そして数々の作品のなか、DairyJapanと酪農学習シートも展示していただきました。
とても見やすく読みやすいデザインの資料なので、ぜひ皆さんの農場や職場でも役立てていただけましたら嬉しいです。
そうそう。苫前町といえば、この方ですよね。見たことある方も多いと思います。