1日1頭1Kgの価値

先日取材で訪ねたM牧場さんの事務所に貼ってあった紙。「毎日これを見て、モチベーションを高めています」とのことでした。

例えば45頭搾乳の牧場で、日乳量が1kg 多かったら?とMさんは日々考えます。
乳価が110円だとすると、45頭×1kg×110円=4950円/日増収です。
それが毎日、1年間続くと……4950円×365日=180万6750円/年増収です。

毎日の牛のためのひと手間(水やエサ、搾乳などさまざまな場面で)を頑張ると、未来の自分にこんなに大きなお金を残せるのだとMさんは言います。

もちろん、そのベースアップのために、哺育・育成にもしっかり投資すると言います。
確かに、哺育・育成で1頭1日30円多く投資したとして、その牛達が強く育ち1頭1日2kg多く乳を生産してくれたら、投資は大成功ですね。
こうして目につくところに貼って、毎日見るというのも大切のようです。

細か~なお手入れ

【細か~なお手入れ】

 

この写真、よく見てみてください。

おしりの部分だけ毛刈りがしてありました。「なぜ?」と尋ねると、
「汚れが付着しずらいように」だそう。

綺麗に管理するためのポイントって、人それぞれですが、皆さんの牛愛を感じることができて
良い気持ちになりますね!

 

【お薦め書籍】
ちょっとした酪農の話
著者:永井 照久(釧路農業協同組合連合会 酪農技術支援室長)
B5判/248頁

ちょっとした酪農の話 表紙画像

https://dairyjapan.base.ec/items/65569231

日々の牛の管理に役立つ「ちょっとしたお話」が満載です。

ハッチが超キレイ

先日取材で訪れたN牧場。

とあるテーマで取材をしたのですが、それとは別の、子牛の管理に目が止まりました。
調乳室になぜかシャワーが??

 

 

生まれたばかりの子牛を洗うためだそうです。
N牧場では、生まれる→お湯シャワー→カーフウォーマー→ハッチ

という流れで管理していました。衛生を保ち、子牛を冷やさないようにするのに手厚い管理をしています。

ほかにも、ハッチは毎回洗浄・消毒をするなど綺麗に管理することを徹底していました。

そのおかげか、子牛はもちろんのこと成牛になっても疾病がとても少ないと伺いました。

Nさんからは「子牛のため」「搾乳牛のため」「乾乳牛のため」など、牛のことを考えていることが強く伺えました。

こちらの特集記事は、少し先でですが『Dairy Japan4月号』に掲載されます。お楽しみに。

 

余談ですが、小型の自走式バーチカルミキサーがありました。私は初めて見ました。

乾乳牛のTMR調製と給飼に大活躍だそうです。可愛らしい見た目でした。

 

 

「農業技術革新・連携フォーラム2024」が開催されています

【「農業技術革新・連携フォーラム2024」が開催されています】
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、日本経済団体連合会、日本農業法人協会、株式会社クニエの各団体が主催し、2月1日~3月22日までオンデマンドでの開催となっております。
日本における人口減少に伴う労働力不足は深刻な課題となっており、これからの日本農業の安定的かつ 持続的発展には生産性の向上及び流通改革等が必須です。このような状況を踏まえ、農業の技術・経営・経済それぞれが相互に 理解を深め連携することで、農業生産の現場における更なる技術革新の実現を通じて、日本農業の安 定的かつ持続的発展及び国民生活の向上に貢献するため、本フォーラムが開催されます。
30近いオンラインでの技術出店や各種講演など様々です。
オンデマンドですので是非皆さん「自分時間」でご参加ください。
農業経営の様々なヒントが見つかるはずです!

見てもらうための牛舎

以前取材させていただいたO高校は、昨年牛舎を更新しました。

上から作業の様子や牛を見学できるキャットウォークがついていました。そして施設がとても明るいです!

農業高校における牛舎の役割は、牛を身近に感じてもらうことや、牛乳乳製品を通じて農と食に興味を持ってもらうことだと先生は言います。

綺麗な環境で活き活きと活動する学生さん達の様子を、ゆくゆくは一般の方々に見てもらいたいという思いが込められていました。

素敵な取り組みです!

こちらの牛舎の様子は、Dairy Japan2月号に掲載されています。

ちなみに、弊社ホームページでも記事を公開しています。