牛乳瓶からアクセサリー

先日、本誌など酪農乳業専門誌の記者の皆様と宮崎県にうかがいました。
写真はその視察先の1軒である白水舎乳業で撮影させていただいた一コマです。
牛乳瓶をリサイクルして作られたイアリングで、とても可愛らしかったため、思わずスマホのシャッターを切りました。奥に見える牛乳瓶の青地部分が効果的に活かされたイアリングは、見た目にも爽やか。暑い夏に耳元を飾るにはピッタリのアクセサリーではないでしょうか。
白水社乳業は大正8年に酪農を開始したことに端を発する歴史ある乳業メーカー。牛乳はもちろん、牛乳と麹から作った発酵乳飲料(牛乳甘酒)「百白麹」といったユニークなアイテムも発売するなど、商品開発を活発に進めているそうです。こうした各地の取り組み、ぜひこれからも取材したいものです。

搾乳タオルをきちんと管理

7月号の取材で訪れた中国四国酪農大学校で撮影した一コマです。
ジメジメしやすいこの季節、とくに注意したいのは搾乳タオルの管理ですね。搾乳タオルの衛生状況は、乳房炎にも影響してしまいます。そこで興味深い「知恵と工夫」を教えてくれました。
搾乳タオルの洗濯前に洗濯機のごみ取りネットの点検清掃と、乾燥機の掃除もルーティーンにしていると言います。乾燥機のフィルターの目詰まりは乾燥不良などの元になります。そこで、写真のように洗濯機脇に家庭用掃除機を設置し、フィルターを掃除すると言います。
掃除機を乾燥機のフィルター掃除用として常に脇にセットしておくことがポイントです。掃除のたびに移動させると、面倒になり、掃除がおろそかになりがち。今からでも簡単に取り組める乳質維持の工夫でした。ぜひ、ご参考に。

タワーサイロを展示室に

昨日は岡山県にある中四国酪農大学校にお邪魔しました。同校は県内外の酪農場などで活躍する優秀な人材を育てることでも知られています。

さて、同校には第1牧場、第2牧場の二つの牛舎があり、日々学生が実習し、技術を磨いています。そんな第1牛舎はサイクリングロードに面していて、ときより休憩で足を止める方も多いそう。足を止めた方々に酪農をもっと理解してもらおうと、写真のようにタワーサイロを酪農展示室に改造し、公開しています。

展示内容は学生が考え、作成したものだといいます。牛の生理や酪農家の日々の取り組みが、わかりやすく展示され、楽しく酪農を学ぶことができます。

皆様も近くを訪れた際、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう? なお、展示室より先は、防疫上立入禁止となっています。

暑さに弱い牛を事前に知る?

GWを迎え、東京では暑い日が続いています。また春先は寒暖差の激しいく、気温の変化が牛にも人にも厳しい季節でもあります。
この時期頃から、ヒートストレスが酪農のテーマになり、とくに関東以西では長い期間、その対応に追われます。
暑熱対策には換気システムのカイゼンや直射日光の回避といった直接的な対策のほか、飲水・飼槽・牛床のカイゼン、飼料設計や添加剤の給与による飼養管理の改善など多くの手段が用いられています。そこで、5月下旬にお届けするDairy Japan6月号では、注目記事として「暑さに弱い牛を、暑くなる前に予測できるのか」をお勧めします。本稿はとくに高温多湿な東海地方で解析された暑熱期の反芻時間を、ホルスタイン種搾乳牛で解析したもの。
記事では反芻時間を分析することで、牛群内における暑熱に弱い牛を推定でき、本格的な暑熱期の前にこれを早期発見できる可能性について述べています。本格的な暑熱期が来る前に、ぜひチェックしてみてください。

飼料費削減のヒント

先日、新潟県のS牧場とO牧場を訪ねました。
両牧場は日本でも有数の米どころに位置するため、稲WCSはもちろん粉砕玄米といった地域生産飼料を上手に飼料設計に取り入れていました。
しかし今回の取材のメインは「もやし残さ」。もやし残さは、もやしの原料豆や製造ラインから外れたもやし、根切り処理の際に発生した根などを脱水したうえでギ酸添加したもの。水分含量は80%程度と高いものの、粗蛋白質など試料成分はアルファルファに近い特性があります。
嗜好性も高く、価格も安価なもやし残さ。輸入乾草の高騰や入手困難な状況が続く今、注目の副産物飼料かもしれません。
詳細は5月下旬にお届けするDairy Japan6月号で。また、もやし残さの飼料特性については弊社発刊『飼料特性を理解して上手に設計に活かす』をご参照ください。