北海道命名150年記念「北海道酪農の歴史と未来」 酪農学園大学 酪農公開講座
2018 年 10 月 3 日
酪農学園大学は10月2日、札幌市内で北海道命名150年記念企画として「北海道酪農の歴史と未来」と題した酪農公開講座を開催した(後援:北海道、札幌市、江別市、ホクレン、道総研)。
約170人が参加した。
同大学の酪農公開講座とは、酪農生産者や関係団体・企業に向けて卒後教育の一環として、日頃の教育や研究成果を酪農現場で役立ててもらうよう各地に出向いて行なっているもの。
55回目の今回は、以下の三氏が講演を行なった。
●北海道150年と酪農の歴史―安宅 一夫 名誉教授
開拓使とお雇い外国人による北海道酪農の夜明けとして、米国農務局長ケプロン、米国畜産農家エドウィン・ダン、札幌農学校の初代学長を務めたクラーク博士の功績や教えを紹介。
そこから芽吹いた、日本酪農の父・宇都宮仙太郎、日本酪農乳業のプロデューサーであり酪農学園の創立者・黒澤酉蔵、牛の神様・町村敬貴、日本酪農の母・佐藤貢の功績を紹介した。
●飼料生産・乳生産の省力化・自動化―小宮 道士 教授
北海道ではGPSガイダンス(経路誘導)システムや自動操舵の普及が急速に進んでいることを解説。
さらに搾乳および牛舎管理作業の自動化を紹介。搾乳ロボットに自動給飼機と自動エサ寄せ機を併用することで、搾乳ロボット訪問回数が増え、かつ日内での搾乳回数が平準化されることを解説した。
●ドローンや衛生画像技術の利活用―小川 健太 准教授
ドローンの農業分野での活用事例として、空撮した画像解析によりデントコーン圃場での生育(背丈)がわかる、牧草地の収量および栄養価を推定できる、台風被害(デントコーンの倒伏状況)を把握できる、シカによる食害を見ることができる、などを紹介。
※詳報はDairy Japan 11月号で
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