『TACSしべちゃ』が現状報告 平均乳量33.1kg、出荷は計画比135.4%
2016 年 11 月 21 日
JAしべちゃ、雪印種苗、標茶町の3者で設立された、農地所有適格法人『TACSしべちゃ』が、この11月で設立3年が経過する。
また本年4月で搾乳開始から1年が経過したことから、同牧場は、1年間を振り返るとともに、今後の動きなどについて報告した。
【平成27年度】
●経営概況:順調な増頭と自給飼料生産により、総体の出荷乳量は計画対比134%と売り上げを伸ばした。乳飼比も33.4%と計画を上回った。
●草地型酪農の普及や技術発信:約30ha草地に追播を、約20haの草地更新を実施し、町内外の酪農家および関係者を対象にデモンストレーションや講習会を開催した。また、フロストシーディングや雪腐れ防止のための殺菌剤散布などの取り組みを推進した。
●担い手の育成支援:当初2名の長期研修生からスタートし、年度末までに8名を受け入れた。
●取り組みの波及:視察を積極的に受け入れ、99組・約1000名の来場者があった。
【平成28年度上期(9月末)】
●搾乳牛群は安定した飼養頭数で推移しており、乳量は1頭当たり平均33.1kgで(9月乳検)、出荷乳量は計画対比で135.4%となった。
●1番草はサイレージ品質を落とすことなく調製できた。トウモロコシは生育遅れで前年の収量までは届かなかったが、単収は平均4.2t(町平均3.6t)だった。
●長期研修生で家族3組の6名、単身研修者1名を受けいれている。短期研修生および体験希望者19名を受け入れている。
【今後に向けて】
●来年度は自家育成した初妊牛が分娩することから、本年度は管理体系を軌道に乗せるための大事な1年である。
●TACSしべちゃの一部門として『放牧形態農場』を設立し、牧場運営(営農計画や収支計画など)は研修生に任せ、研修生が自ら作ったプランを遂行させるなど、より実践的な研修内容を設定したなかで、即戦力となる担い手の育成に注力する。
TrackBack URL :
Comments (0)