酪農セミナー&ワークショップ:全酪連

2013 年 10 月 4 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 1:35 PM セミナー開催案内,ニュース

全国酪農業協同組合連合会(以下、全酪連)は、12月にコーネル大学畜産学部教授の、トーマス・オバートン博士を講師に迎え、全国6会場にて、全酪連酪農セミナーを開催する。講師のオバートン博士は、移行期の乳牛における各栄養素の代謝・肝機能の先端研究と、酪農現場への普及活動において世界中で大活躍されている人物である。今回の酪農セミナーでは、とくに移行期の栄養代謝・飼養管理における重要なポイントを中心に、2006年の同博士によるセミナーに続く、正しい情報を総括して紹介する予定。また、セミナーとは別に、研究者・指導者の皆様のために最先端情報を整理するワークショップも開催する。

詳細は以下の通り。

《酪農セミナー2013》

「移行期牛の栄養と管理[パート3]~初産牛と経産牛のそれぞれに重要な管理戦略~」

【第1章】ミネラル

・カルシウムの代謝状況と免疫・子宮の健康・繁殖との関連

・低カルシウム血症・乳熱とDCAD

・粗飼料ミネラルの重要性

【第2章】エネルギー&蛋白質

・ケトーシスと脂肪肝の問題

・とくに初産牛の飼料中エネルギー・蛋白への考察

・乾乳1群管理の栄養管理戦略

・乾乳期間短縮における栄養管理戦略

・バイパス蛋白とアミノ酸の重要性

【第3章】初産牛

・ターゲット・グロウス・システム

・離乳~春機発動・春機発動~授精・授精~クロースアップ・産褥期のポイント

・初乳とそれに続く乳生産

・初期(哺育期)栄養がその後の生産性に及ぼす影響

・初産牛の過肥問題

【第4章】産褥牛管理

・産褥牛飼料の考察(澱粉・有効繊維・代謝蛋白・飼料添加物)

・泌乳に向けたルーメンの移行

・産褥牛への栄養ガイドライン

【第5章】移行期牛における環境・郡分け・施設考察

・飼養密度の問題

・初産牛と経産牛の同居

・乾乳期間日数における栄養・群分けに関する考察

・暑熱ストレスへの対策(夏季の乾物摂取量低下への対策・飼料設計上の問題)

【第6章】観察と評価

・代謝状態の評価

・潜在性ケトーシスを集中的にモニターすることの意味

・代謝産物をモニター・診断する戦略

・群分け・施設管理の評価

【第7章】乳成分

・乳脂肪と乳蛋白の素となる基盤

・乳蛋白生産に及ぼす要因と効率的窒素利用(MUNへの考察)

 

《ワークショップ2013》

【第1章】移行期牛に関する過去10年間の発見

・カルシウム状態と免疫機能・子宮の健康

・乾乳牛の栄養とインスリン抵抗性との関係

・移行期牛における蛋白とアミノ酸代謝

・群分け・施設・暑熱ストレスに関する新情報

・代謝物の測定結果を移行期牛の評価に利用する

・産褥期の頻回搾乳による泌乳量増加

【第2章】移行期牛と搾乳牛の飼料設計ガイドライン

・各ステージにおける栄養推奨についての解説

【第3章】ニューヨーク州における移行期牛の基準と問題

・トラブル・シューティングの実例詳細

【第4章】CNCPS新情報

・最近の開発状況

・CNCPS v6.1における変更点・油脂サプリメントの問題・脂質代謝のキャパシティーと乳脂肪生産

・乾乳牛における蛋白・エネルギー考察

・産褥牛における考察・ガイドライン

【第5章】コーネル大学の新酪農研究施設紹介

 

《日時・場所》

12月9日 熊本セミナー 火の国ハイツ

12月10日 岡山セミナー 岡山国際交流センター

12月12日 名古屋セミナー 名古屋マリオット・アソシア

12月13日 仙台セミナー フォレスト仙台

12月16日 札幌セミナー ホテル日航ノースランド帯広

12月17日 全酪連ワークショップ 東急イン帯広

12月19日 東京セミナー 目黒雅叙園

※各会場とも10:00開会、16:00閉会。

 

《参加費》

1名5000円(テキスト・昼食代含む)

《対象》

酪農家、組合役職員、公的指導機関、研究者、獣医師、コンサルタントの方々

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