農家の数が足りなくなる! 十勝酪農フォーラム2013
2013 年 3 月 19 日
十勝農協連、十勝乳検連、十勝乳改連は18日、帯広市で「十勝酪農フォーラム2013」を開催した。
十勝管内の酪農家をはじめ、関係機関などから約200名が参加した。
今回のテーマは「十勝酪農における多様な経営形態とその可能性に迫る」とし、さまざまな経営スタイルで規模拡大をはたしてきた以下の酪農家5名をパネリストに招き、原仁氏(十勝農業試験場)のコーディネートのもと、規模拡大に至った経緯、課題、今後の展望などが紹介された。
パネリスト=水崎勝秀氏(中札内村)、(有)山本牧場・山本利浩氏(広尾町)、大槻悟氏(清水町)、(有)ランドハート・菊地利憲氏(浦幌町)、(有)フジサワ・藤沢和美氏(陸別町)
議論に入る前に原氏は、今の酪農情勢と本日の論点として、「担い手の減少が続いている」ことを指摘し、
1 離農で減少した生乳生産量を、残った酪農経営でカバーできるのか?
2 酪農経営が生産量を伸ばすには、どうしたら良いか?
3 新たな担い手を、どのように育成したら良いか?
を探りたいとした。
また、北海道の農家戸数の減少予測として、
2010年:4万4050戸
2015年:3万4821戸
2020年:2万7611戸
2025年:2万2458戸
というシミュレーションを紹介。
「このままでは、10年後には約半数がリタイアすることが予測される。
今後、残った人達が規模を2倍ににしないと、生産を維持できないことになる。
とくにJAなどの地域の牽引役は10年後を見据えて、そのことに備えて、何を、どの順番でやっていくのか準備していただきたい」
と担い手不足の深刻さを語った。
※フォーラムの詳報はDairy Japan 5月号で。
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