「6月は牛乳月間」:   市民講座で「夕方に牛乳を飲むと骨が成長する」と示唆

2009 年 6 月 20 日

Filed under: — admin @ 5:23 PM 未分類

牛乳を研究している研究者達の「日本酪農科学会」は6月20日(土)、
埼玉県さいたま市・ラフレさいたまで、市民講座「ミルクですこやかな毎日を」を開き、
約200名の人達が来場した。

内容は、
増田哲也氏(日本大学准教授)による「牛乳と健康:牛乳の魅力の再発見」、
香川靖雄氏(女子栄養大学副学長・医師)の「医学的見地から見た牛乳の効用」、
竹内冨美子氏(管理栄養士)の「牛乳を摂るメリット:牛乳の栄養と調理性」。
最後に、講演者らによるパネルディスカッションが行なわれた。

増田准教授は、「乳は食糧として創出された唯一の天然物。全ての必須アミノ酸が
必要十分量存在し、非常に価値あるタンパク源。カルシウムの給源としても有用で、
牛乳にはカルシウムが効率的に吸収できるような仕組みが備わっている」と解説し、
さまざまな牛乳の効果・美味しさなどのメカニズムを解説した。

香川副学長は、「高齢社会にとって牛乳乳製品の摂取は大事。
牛乳には血圧、血糖を下げ、脳梗塞、認知症を予防する成分が含まれ、
寝たきり老人の発生を防ぐ。また生体内でのカルシウム代謝から見て、
夕方に牛乳を飲むと乳由来のペプチドが骨芽細胞を活性化させる」とし、
市町が一体となって牛乳乳製品摂取により栄養を改善した例などを示した。

竹内氏は「牛乳は栄養バランスの良い食品で、その調理性は、
1)味をマイルドにする、
2)加熱臭が濃厚感とコクを生む、
3)白くなめらかに仕上がる、
4)高温加熱で焼き色や香ばしさを生む」などとしたうえで、
牛乳1杯(200ml)に含まれるカルシウムを、他の食品から摂るとしたら割高になる、
などと解説した。

同会では今回のような講座を今年は全国9ヵ所で開く予定。

なお、同会会長の金丸義敬先生(岐阜大学教授)には、
弊社近刊の増刊号「ミルクの本:その価値を伝えるために」で、
第4章「牛乳タンパクの価値:生体防御機能」を執筆していただいています。

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