農業の発展とは、耕作技術が向上すること

2011 年 9 月 18 日

Filed under: — djito @ 3:28 PM ニュース

「さっぽろ食・農フォーラム」(札幌市主催)が17日、札幌市民ホールで開催され、400人を超える市民が参加した。
同フォーラムは、札幌の農業を身近に感じながら、食と農と自然の関係を見つめ直し、札幌の未来の可能性を探るというもの。
そのなかで、神門善久氏(明治学院大学・教授)が「さっぽろの食と農のポテンシャル-期待と現実-」と題して基調講演した。

同氏は、「味のわかる消費者に!」を結論とし、自分の舌(味覚)を信じ、「能書き(地産地消、有機栽培など)や顔写真に惑わされないようにしよう」「消費者が変われば、生産者も変わる。良い農産物をつくるべく耕作技術を練磨する」と述べた。

また、「農業とは?=食用の動植物を育てること」「農産物の良し悪しとは?=健康的に育ったかどうか」「耕作技術とは?=動植物を健康的に育てるための知識や実践力」、そして「農業の発展とは?=農業生産が増えることではなく、耕作技術が向上すること」と述べた。
そのうえで、「近年は耕作技術が低下している」「自称・農業応援団が農業をつぶす」と警鐘を鳴らした。

北海道農業の発展の可能性として「東北・関東の農業衰退をカバー」「海外志向農業(アジアに向けてつくる)」、沈滞の可能性として「国からの補助金依存農業」「ノスタルジー型農業」があるとし、期待と危惧の両面を述べた。

※Dairy Japan/神門善久氏の記事
・2009年10月臨時増刊号「人を活かす酪農場のマネジメント/冷徹な金融界の目に晒されることで、酪農は活性化する」
・2010年2月号「マイ・オピニオン/むかしは満州、いまは農業」

コメントはまだありません »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.