業務形態の垂直的発展へ:コントラ連絡会議で九大の福田准教授が示唆
2009 年 2 月 27 日
2月27日(金)、東京港区の発明会館で、平成20年度全国コントラクター情報連絡会議が開かれた。
基調講演で、九州大学大学院の福田晋准教授は、豊富な事例を基に、次のように示唆した。
「コントラクターは飼料収穫の部分的な作業受託から、飼料生産全作業の受託・借地による飼料生産および販売へと進み、農場制土地利用を前提としたTMRセンターへと発展しつつある」
「不特定多数の委託農家との契約取引をするのではなく、特定の基準や目的に基づいた農家に限定した受託構造が大事」
「飼料生産の効率化に向けた農地の集積、栽培様式、飼料供給のあり方など、コントラクターと畜産経営が相互の経営にとって望ましい一定の条件を取り決め、そのうえでサービスを提供するという環境を構築すべき」など。
地域事例発表では、「米より儲かる耕畜連携」(岐阜県・?笠郷営農センター 小野敏氏)、「粗飼料共同生産から集落型TMRセンター設立までの取り組み」(岩手県・?TMRうべつ 澤口松男氏)、「地理情報システムを駆使したコントラクターの運営」(熊本県・?サウスウインド 山下英男氏、?パスコ 三谷歩氏)がそれぞれ発表し、その後パネルディスカッションが行われた。
なお現在、全国のコントラクター事業体は489組織、受託面積は11万8000ヘクタールに及んでいる。
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