人も牛も命がけで子どもを産む 北酪検「検定員中央研修会」その1
2019 年 2 月 28 日
北海道酪農検定検査協会は2月28日、札幌市で「検定員中央研修会」を開催した。
全道の検定農家、検定組合や関係者など380名が参加した。
研修プログラムの最初は、十勝管内士幌町の育成預託専門農場、遠藤牧場(350頭規模)の遠藤裕子さんが、「女性目線から見る育成牛の管理」と題して講演した。
「近年、酪農場の規模拡大が進んでいるがゆえに、子牛が健康で健やかに育つ飼養環境を今一度考えていただきたい」と前置きし、遠藤牧場の施設と飼養管理などを紹介した。
施設では、明るさ、換気、安楽性・安全性、作業性(350頭を一人で管理できる)について紹介。
飼養管理では、飼槽を空にしない、空腹にさせない、人が変わると牛も変わることなどを紹介した。
また同じ月齢でも、驚くほどサイズが違う子牛が預託に来ることから、小さい牛では治療を繰り返し、手間をかけてようやく受胎した事例を、かかった費用などを交えて紹介した。
そして、「人も牛も命がけで子どもを産む。将来を担う命を大切にしてほしい」と語った。
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