Farmnote Gene、ゲノム検査市場で国内シェアNo.1に

2025 年 5 月 12 日

Filed under: — 前田真之介 @ 3:56 PM ニュース

株式会社ファームノート(本社:北海道帯広市、代表取締役 小林 晋也 以下、ファームノート)は、酪農生産者向けに乳牛の遺伝子情報(ゲノム)解析サービス「Farmnote Gene(ファームノート ジーン)」が、2025年1月検査分において国内No.1*のシェアを獲得したことを発表した。
CDCB*(全米乳牛改良協議会)によると、提出された日本からの月間検体数6069のうち、Farmnote Geneによる検体数は3,000を超え、国内シェアは50%を突破した。

Farmnote Geneは、牛の遺伝的能力を分かりやすく把握できるゲノム情報サービスとして2022年3月にスタート。現在は、遺伝子情報をもとに牛の繁殖能力をスコア化した独自指標「繁殖インデックス」をリリースした。「繁殖インデックス」は、Farmnote Cloudに蓄積された500万回を超える授精データとゲノム検査データに基づいて開発された指標で、繁殖性に優れた個体を早期に見極め、データに基づいた繁殖戦略を立てることが可能。

同社は「Farmnote Geneは、単なる検査ツールではなく、牧場の繁殖戦略を支える意思決定プラットフォーム。」としている。後継牛の選抜からメイティング、和牛受精卵の活用による個体販売までを一貫して支援し、経営者がデータに基づいた判断を行える環境を提供する。同社はこうしたデータドリブンな繁殖戦略を酪農経営の「新たな標準」として定着させ、日本の酪農を「感覚」に頼る時代から「科学」に基づく未来へと進化させることを目指している。

 

?CDCB公式ポータル「WebConnect」にて当社が確認した2025年2月4日〜3月4日の期間における日本からの新規登録件数6069件に対し、当社の提出件数が3,000件超であったことに基づく表現。この数値は公開当時に確認したものであり、WebConnectは以下から参照できるが、情報は定期的に更新される仕様。https://webconnect.uscdcb.com/#/summary-stats/genotype-count/country

* CDCB(全米乳牛育種協議会)とは、乳牛の遺伝評価を行う世界最大の機関で。ゲノム情報や生産データをもとに、改良効果や繁殖能力などを評価・公開している。
* メイティングとは、遺伝的な組み合わせを考慮して牛の交配計画を立てること。遺伝病の回避や形質改良を目的に、理想的な種雄牛を選定する。
* NM$(ネットメリット)とは、乳牛の生涯にわたる経済的価値を示す指標で、乳量・繁殖・健康・体型など複数の形質を総合評価した遺伝指数。

 

 

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