牛ウイルス性下痢症コントロールを講演

2017 年 6 月 16 日

Filed under: — maetomo @ 4:46 PM セミナー報告

syakunage

平成29年度 関東しゃくなげ会

ZENOAQ・日本全薬工業は6月16日、都内で関東しゃくなげ会第38回研修会を開いた。テーマは「畜産現場における感染症コントロール 3 ?BVDV感染症撲滅への地域的取組みについて」で、2講演が行なわれた。

迫田義博教授(北海道大学大学院獣医学研究室・微生物学教室)は「牛ウィルス性下痢病の現状と今後の挑戦」を講演し、BVD対策として持続感染牛(PI牛)の淘汰やワクチネーションのほか、獣医師の知識と技術向上も必要と訴えた。

また、中村章氏(北海道獣医師会・根室支部支部長)は「一地域における牛ウィルス性下痢・粘膜病対策」を講演し、根室管内での各BVD臨床事例を紹介した。BVD対策としてワクチネーションによる感染防止、PI牛の淘汰による感染源排除、また導入牛のトレーサビリティをあげた。

講演後のZENOAQ情報コーナーでは、日本全薬工業・営業本部学術部PAテクニカルサービスチームの西川史人が、新規抗コクシジウム製剤「ベコクサン」を紹介。ベコクサンは牛コクシジウム症の発症予防と感染時の治療に用いることができる製剤で、近日中に発売されるとした。

(Written by Ryoichi Maeda)

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.