生産基盤回復へ、ベストパフォーマンスを

2014 年 10 月 31 日

Filed under: — admin @ 8:09 PM ニュース

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農水省畜産振興課は、最近の酪農をめぐる情勢において、生乳生産基盤の回復が急務として、「乳用牛ベストパフォーマンス実現会議」を設置し、10月31日、東京で第1回会議を開催した。同会議の委員には、全国より10人の有識者が任命された。

「乳用牛ベストパフォーマンス実現会議」とは、乳用牛の繁殖・飼養・衛生管理における最新の知見を集約したうえで、乳用牛のさらなる生産性向上を目的に、酪農家や行政、関係機関が三つ巴となり、飼養管理改善ポイントを情報発信するとともに周知徹底を行なうというもの。今回は、乳用牛の生産性に関する現状把握と解決すべき課題が整理された。年度内にとりまとめ、4月にパフレットとして公表を目指す。

乳用牛がベストパフォーマンスを発揮するために解決すべき課題認識として、
1.なぜ、生乳生産量がげんしょうしているのか?
2.なぜ、乳用牛の頭数が減少しているのか?
3.なぜ、分娩事故や子牛の事故が減らないのか?
4.なぜ、乳用牛の供用期間が短縮傾向にあるのか?
5.なぜ、1頭当たり乳量が伸び悩んでいるのか?
6.なぜ、受胎率が低下傾向にあるのか?
7.なぜ、濃厚飼料の給与量が増えているのに、乳量の増加につながっていないのか?

の7つについて問題提起された。
これらについて、後継牛の確保や分娩時・初生時の事故率低減、暑熱対策、繁殖成績の向上、飼料給与改善、乳牛の改良などが改善すべき点としてあげられた。

詳しくは、DairyJapan12月号「HotTopics」をご覧ください。

チーズ生産者の集まり:チーズ情報交換会

Filed under: — Yayoi Uruno @ 12:00 PM セミナー報告,ニュース

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中央酪農会議(以下、中酪)は、10月30日都内で、「チーズ情報交換会」を開催した。チーズ情報交換会は生乳生産者牛乳乳製品需要拡大事業の一環として、ナチュラルチーズの生産者を対象としたもので、国産ナチュラルチーズの生産振興を図ることをもって国内酪農の発展に資するものとしている。

本情報交換会では、フランスより来日したチーズ製造責任者のイブ・マンソン氏より「安定した品質でチーズ製造・販売を行うために」と題した講演が行なわれた。

また、国内各地域での取り組みの報告として、(一財)蔵王酪農センターの宮沢秀夫さん(宮城県)、(有)那須高原今牧場チーズ工房の高橋雄幸さん(栃木県)、手作りチーズ工房知久牧場の知久久利子さん(千葉県)、玉名牧場チーズ工房の矢野希実さん(熊本県)、(農)新得共働学舎の宮嶋望氏さん(北海道)、以上5名からそれぞれの取り組みが紹介された。

初妊牛相場:53.6万円で保ちあい ホクレン家畜市場

Filed under: — djito @ 11:30 AM 業界情報

10月相場

ホクレン家畜市場の初妊牛相場10月集計分が、ホクレン酪農部・家畜販売課より発表された。

10月については、出回り資源が減少傾向で推移するなか、更新需要を含めた一定程度の需要が見られたが、初妊牛導入に対する高値警戒感から、平均価格は53万6000円(前月比3000円安・前年比3万3000円高)と保ちあいでの推移となった。

11月については、都府県の更新需要は継続が見込まれ、出回り資源は現状程度が予測されることから、保ちあいでの推移が予想される。

地域・時代に合ったTMRセンターへ 北海道TMRセンター連絡協議会 研修会

Filed under: — djito @ 7:09 AM ニュース

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北海道TMRセンター連絡協議会は10月30日、札幌市で第9回定期総会後、第9回研修会を開催。
会員はじめ関係機関、関係会社から約200人が参加した。

今回のテーマは「新しいTMRセンターの姿-センターを核とした地域興し/新しいセンターの取り組み-」。
佐々木二郎新会長は「近年、地域に合った、時代に合った、さまざまな形態のTMRセンターが出来てきている。その実例を聞いて参考にしてほしい」と趣旨を述べ、以下の三つのTMRセンターの代表が、設立の経緯、取り組み内容、課題などを発表した。

一つ目として、CFT(幌延町)の野々村仁代表が「TMRセンター、コントラクター、育成部門、3部門の現状と課題」と題して発表した。同センターは平成16年に、補助金なしでTMRセンター部門、コントラクター門の2部門で事業を開始。平成24年に、自家産で有能な後継牛の確保、2番草の有効活用を背景に、育成センターを設立した。

二つ目として、八雲フィードデザイン(八雲町)の稲垣良夫代表が「TMRから搾乳へステップ」と題して発表した。同センターは平成17年に、構成員6戸で事業を開始。平成22年に、将来の酪農経営維持の必要性から、600頭規模の牛舎、ロータリーパーラーを建築し、搾乳を取り入れた協業経営となった。

三つ目として、こしみずエコフィードサービス(小清水町)の佐藤昌嗣代表が「地域副産物を利用したTMRセンター」と題して発表した。同センターは平成24年に、構成員14戸で事業を開始した。堆肥と麦稈を交換利用する耕畜連携のほか、でん粉工場から出るでん粉粕、でん粉製造排液からの回収蛋白を飼料として有効利用している。

その後、総合討論が行なわれ、上記三つのTMRセンター運営の苦労話、裏話などが紹介された。

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