暑さに耐える工夫「ややきつい運動の後に牛乳を」:日本生気象学会が公表

2012 年 5 月 16 日

Filed under: — admin @ 9:56 PM ニュース

日本生気象学会(会長:紫藤 治氏)は、このほど「日常生活における熱中症予防指針 Ver.2」を公表した。
これは、近年の猛暑対策や節電対策として作成されたもので、その中で、「暑さに備える工夫」として、次のような示唆が記されている。

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暑熱馴化:真夏になる前に暑さに強い体を作る。本格的な季節の到来前の 5から6月に「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる運動を 1日30 分間、1から4 週間実施すると暑さに強い体になる。さらに、その運動直後に、牛乳のような糖質と蛋白質を豊富に含んだ食品をコップ 1から2 杯摂取すると、より高い効果が得られる(同指針より)。
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日本生気象学会は、1962年創立。会員の研究分野は医学、工学、地理学、気象学、体育学、生活科学、農学など幅広い分野にわたる。健康と気象、生物と気象、生命と気象、生活と気象を考える学問として、地球環境問題や健康福祉科学なども生気象学のテーマとする。
11月には「東京の真夏の温度を1度下げるには」をテーマに大会を開く。(文責:関東支局)

「世界の乳の祭典(IDFワールドデーリイサミット)」日本大会の開催概要:JIDF

2012 年 5 月 15 日

Filed under: — admin @ 8:11 PM セミナー開催案内,ニュース

15日(火)、国際酪農連盟日本国内委員会(JIDF)の総会ならびに幹事会が開かれ、2013年に日本で開催予定の国際酪農連盟(IDF)ワールドデーリイサミットの概要で記者会見が行われた。

国際酪農連盟は1903年、世界唯一の酪農乳業を代表する団体としてブリュッセルで設立され、現在53カ国が加盟。日本の加盟は1956年で、過去2回、世界大会を主催している。

今回のサミットは、2013年10月28日から11月1日の5日間、横浜で開催される。今回のテーマは「牛乳の再認識 母なる大地からの贈り物 Rediscovering Milk」。
ミルクの本質的価値を見つめ、同じ課題をかかえる世界の国々の人たちと、産業技術や研究の成果を発表し、話し合う。

会期中、広範囲な内容を含み時宜を得た「特別講演」、「フォーラム」、約80もの「一般講演」および150余にのぼる「ポスター講演」、乳業や酪農場、研究施設などを見学する「ツアー」などが企画されている。また展示ブースも設けられる。
特別講演などの内容は今秋頃までには決まる予定。

日本委員会の田中要組織委員会委員長は「乳業関係者だけでなく、酪農家、酪農関係者の皆さんにも、広く参加して欲しい。そのための情報発信も、そのつど行なっていきたい」と述べた。

なお会議は、総会を除いて英語が用いられるが、同時通訳が提供される。
*問い合わせは
国際酪農連盟日本国内委員会(事務局:乳技協内)。(文責:関東支局)
*同サミット・ホームページ: http://www.WDS2013.com

森永乳業 新社長に宮原道夫氏

2012 年 5 月 14 日

Filed under: — maetomo @ 5:44 PM ニュース

森永乳業は5月14日、取締役会において代表取締役の異動を決議したと発表した。新たな代表取締役社長には宮原道夫氏(現 代表取締役副社長)が選任された。古川紘一・代表取締役社長は取締役相談役に就任する。

宮原氏は昭和50年4月に同社入社後、平成15年6月に執行役員生産技術部エンジニアリング担当部長、平成17年6月に常務執行役員生産技術部長、平成19年6月に専務取締役などを歴任した。平成23年6月から現職。

震災の影響を受け減収減益 森永乳業

Filed under: — maetomo @ 5:31 PM ニュース

 森永乳業は5月14日、平成24年3月期決算短信を発表した。同期の連結売上高は5782億円で前期比47億円の減収だった。営業利益は131億円で同57億円の減益だった。
 減収要因について三浦幸男・専務取締役は「震災の影響による減収は約40億円。このうちサプライチェーンの寸断や電力需給問題によってヨーグルト部門で10億円、牛乳類で10億円、その他で約10億円の減収となった。またアイスクリームは前期が猛暑だったこともあって13億円の減収、飲料も12億円の減収だった。12月以降に回復したが、トータルで47億円の減収となった」と説明した。
 森永乳業単体の販売実績では、牛乳類は739億9700万円で前期に比べ28億5200万円の減収だった。PB商品が減少したことなどが主な原因で、主力の「森永のおいしい牛乳」は106%、「まきばの空」(成分調整牛乳)はほぼ前年並みだった。セグメント別で好調だったのがチーズ。448億3900万円で前期比11億1800万円伸びた。
 25年4月期は売上高5900億円、営業利益130億円を予想している。

「希望の牧場 ふくしま」プロジェクトが、東京都内で写真展を開催

2012 年 5 月 11 日

Filed under: — admin @ 8:44 PM ニュース

5月11日(金)、東京都内のギャラリーで「希望の牧場 ふくしま」プロジェクトが、写真展を開いた。これは、福島原発事故の警戒区域内に、いまも生存している家畜の命を知って欲しいという願いによるもので、約70枚の写真が展示されている。

福島原発から半径20キロ以内の警戒区域内で飼養されていた牛は約3000頭、うち半数が餓死や安楽死させられ、現在は主に1000頭以上の肉牛が半野生化し、生存していると推計されている。同プロジェクトは、これらを被爆の研究・調査のために活して欲しい、としている。

福島県浪江町のエム牧場には現在、約300頭の牛が生きている。吉沢場長は「経済価値がなくなったからといって、生きている牛を殺すことはできない。放射性物質の許容値で使えなくなった牧草ロールがあれば、それを有効活用することで、牛の生命が保たれる。千葉県の酪農家さんからロールが提供されたことで、安楽死への同意を撤回した農家もいる」と言う。

酪農では、スタンチョンに繋がれたまま餓死しミイラ化した牛と、事故後に誕生したホルスタイン子牛の2枚が展示されていた。農水省は4月5日、継続飼養を一部認めたが、「子孫も含めた出荷、移動、繁殖の制限」があり、乳牛は飼養できないのが現実。写真展は14日まで開かれる。

「希望の牧場」プロジェクトでは、サポーター基金を募集している。(文責:関東支局)
詳細は http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/

*関連ニュース(4月22日)
「警戒区域内のウシの活用を探る」シンポジウム:応用動物行動学会が現地で開く

日本アイスクリーム協会が「アイスクリームの歌プロジェクト」を発表

2012 年 5 月 10 日

Filed under: — admin @ 9:07 PM ニュース

一般社団法人日本アイスクリーム協会は、2012年「アイスクリームの日」記念として、全国各地でアイスクリームの無料サンプリングを行なったが、
アイスクリームににまつわる思い出やエピソード、物語(創作も可)などを一般から募集し、歌を作る「アイスクリームの歌プロジェクト」を発表した。

応募作品の中から1作品を選び、そのエピソードなどをもとに、歌手の川嶋あいさんが「アイスクリームの歌」を制作する。
賞金50万円。応募期間は7月9日(月)まで。

詳細は、同協会まで。 http://www.icecream.or.jp/

雪印メグミルク 中期経営計画を変更

Filed under: — maetomo @ 11:43 AM ニュース

雪印メグミルクは5月10日、平成21年10月に発表した中期経営計画の変更を発表した。変更内容は、計画対象期間を1年延長し平成27年3月末までとすること、売上高の目標値を300億円下方修正した5500億円にするなど。

同社は中期経営計画の変更について「東日本大震災や乳製品の需給ひっ迫など、経営環境が激しく変化したことから、計画のコンセプトや骨子は維持しつつ、個別の諸施策の再点検と必要な組み換えを実施し、最終も区報連結営業利益200億円の達成年度を25年度から26年度とすることとした」と発表した。

雪印メグミルク 協同乳業グループと業務提携

Filed under: — maetomo @ 11:38 AM ニュース

雪印メグミルク株式会社と協同乳業株式会社は5月10日、両社グループ間で業務提携を検討していくと発表した。

業務提携の内容は、両社グループ間での生産受委託による施設の効率活用や、物流の相互利用による効率化、資材の共同購入などとしている。

牛を曳く喜び感じて「第43回福島県ホルスタイン・ショウ」が開催

2012 年 4 月 28 日

Filed under: — admin @ 6:09 PM ニュース,共進会

4月28日(土)、福島県本吉市の福島県家畜市場を会場に、第43回県ホルスタイン・ショウが開かれた。主催は、同県酪農青年研究連盟、共催は県乳牛改良同志会。出品頭数51頭、出品者27名。審査員は高橋忠司氏(オールジャパンブリーダーズサービス)。

鈴木同連盟会長は「東日本大震災を乗り越え、多数の出品をいただいた。手塩にかけ愛情を注いで育てた牛を、見てもらえることに感謝したい。今回のショウは復興への第一歩となるだろう。これからも多くの試練が待っているかもしれないが、一歩ずつ歩むことが私たちの使命であり、幸せへの第一歩となると信じている」と述べた。

来賓の但野・福島県酪農協組合長は「今、福島産の牛乳は一番安全だと評価されている。自給牧草の使用自粛等の苦労はあるが、将来に向けて希望を持っていただきたい」と挨拶。

審査の結果、次のように決まった。
☆経産グランドチャンピオン(36月以上48月未満の部1位・BU)
ロングリバー ウエデイング メモリー ダーハム(父ダーハム)
出品 飯館村・長谷川義宗氏(ベストショーマン賞)

☆経産リザーブチャンピオン(48月以上の部1位・BU)
ユニオンデール フアーストカツト スージー(父ジレツト フアイナル カツト ET)
出品 本宮市・株式会社T・ユニオンデーリイ

☆未経産グランドチャンピオン(7月以上12月未満の部1位)
コムスター ナデシコ ジヤパン(父ブレイデール ゴールドウイン)
出品 郡山市・郡山市観光交流振興公社

☆未経産リザーブチャンピオン(12月以上16月未満の部1位)
名号申請中(父ブレイデール ゴールドウイン)
出品 磐梯町・足利秀忠氏

○16月以上20月未満の部1位
バンダイデール サンチエス エレベーシヨン(父ストーマテイツク サンチエス)
出品 磐梯町・足利秀忠氏

○20月以上の部1位
ロツキンバー サンチエス カレン ET(父ストーマテイツク サンチエス)
出品 矢吹町・円谷真也氏

○経産36月未満の部1位・BU
ウイス ジユネーブ ゴールデン(父ブリギーン ジユネーブ ET)
出品 福島市・安斎洋志氏

なお、長年の乳牛改良の業績に対し、佐藤浩通氏(川俣町)に功労賞が贈られた。

農場HACCP認証基準で、わが国で初めて認証牧場(乳用牛)が誕生

2012 年 4 月 27 日

Filed under: — admin @ 5:12 PM ニュース,業界情報

4月27日、中央畜産会は14農場をHACCP認証農場として公表した。同会は平成23年に農場HACCP 認証協議会から農場HACCP 認証機関として認定されている。

平成24年1月までに審査申請のあった農場を、第一次の受付分として書類審査及び現地審査を行なってきたが、慎重な審査の結果、14農場を、農水省が平成21年に公表した「畜産農場における飼養衛生管理向上の基準(農場HACCP 認証基準)」に基づく認証農場として認証した。

今回この中で牛(乳用)として、わが国で初めて「有限会社藤井牧場(北海道)」と、「佐野牧場(静岡県)」が認証された。

HACCPの認証期間は3年間。その間にも基準を満たしているかどうか随時チェックされ、逸脱した場合は改善措置を講じなければならない。

*HACCP:
Hazard analysis critical contorol point(危害分析重要管理点方式)。7つの原則と12の手順が示され、原材料入荷から最終生産・出荷までの一連の衛生管理を、必ず記録に残す。

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