全酪連・砂金会長が旭日中綬章を受賞

2016 年 7 月 28 日

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7月28日都内で、全酪連の砂金甚太郎代表理事会長が旭日中綬章を受賞した記念祝賀会が行なわれた。会場には約200名もの関係者が全国から集まり、砂金会長の受賞を盛大に祝った。
砂金氏は昭和37年に後継者として就農。昭和50年に経営を継承し、近隣酪農家のリーダー格として地域の酪農家の経営安定、自給飼料の増産に貢献した。昭和62年に宮城県・栗原中央酪農協の理事に就任。平成7年には代表理事組合長に就任し、ますますリーダーシップを発揮して宮城県内の酪農組合の組織再編を積極的に推進。平成13年東北生乳販連・初代代表理事会長に就任。平成19年には全酪連・代表理事会長に就任した。以後も持ち前の手腕を遺憾無く発揮し、組織の経営再建に尽力とともに各地域の酪農組合の組織強化、酪農後継者の育成、生産資材の安定供給に努め、平成22年宮崎県における口蹄疫、翌年の東日本大震災に際して甚大な被害に見舞われた酪農家の支援に奔走した。これら日本酪農への多大な貢献が高く評価され、この度栄えある旭日中綬章受賞となった。
砂金会長は「大きな栄誉ある宝物をいただいて感無量の思いである。当初は酪農を継ぐか迷った時期もあったが、酪農を本業として今日までやってきた。まだまだ酪農は厳しい状況が続いている。若い世代がすっと入ってこれるような酪農にすることが夢である。今回の賞に恥じないよう、残された人生また役職を精一杯努め上げていきたい」と述べた。
(Written by Ryoichi Maeda)

48カ月齢超の健康と畜牛のBSE検査は廃止へ―食品安全リスクコミュニケーション

2016 年 7 月 27 日

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BSE

内閣府の食品安全委員会は7月27日に札幌市で、牛海綿状脳症(BSE)検査の見直しに関するリスクコミュニケーションを開催した。消費者、研究者、獣医師、酪農畜産関係者など約100人が参加した。

今回の論点は、食用にと畜される健康牛のBSE検査で現行基準(48カ月齢超の健康と畜牛を検査)を廃止した場合のリスクについて。
国内では2001年以降、約1600万頭がBSE検査され、計36頭が陽性牛として確認されたが、2002年2月以降に生まれた牛では陽性ゼロとなっていることなどから、同委員会は、現行基準を廃止しても人への健康影響は無視できるとリスク評価した。
ただし、飼料規制の実効性が維持されていることを確認できるよう高リスク牛(中枢神経症状を呈する牛、歩行困難牛、死亡牛など)を対象としたBSE検査は続けること、と畜前の生体検査が適切に行なわれること、非定型BSEに係る最新の知見も引き続き収集することを付け加えている。

今回のリスクコミュニケーションでは、それらの評価内容が詳しく解説された後、質疑で、飼料規制のチェック体制や非定型BSEなどが、意見交換で、BSE発生当時を知らない世代に解説していく必要性などがあがった。
同リスクコミュニケーションは全国4会場で開催され(東京は開催済み、8月に大阪と福岡で開催)、出された意見や情報が同委員会の評価書に反映される。

カラダとココロに伝わるミルクの力:雪印メグミルク(株)

2016 年 7 月 21 日

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雪印メグミルク(株)は7月21日都内で、平成28年秋季新商品発表会を開催した。新商品発表会にあたり、常務執行役員の板橋登志雄氏は「ガセリ菌SP株ヨーグルトは、機能性表示商品としての発売以前との売上比較において、カップタイプで約5倍、ドリンクタイプで約3.5倍と、市場での大幅伸長を実現した。この拡大を受け、ドリンクタイプについては生産設備を約2倍に増強、8月より本格稼働することでさらなる拡大につなげたい。また、独自の商品価値と容器の利便性で新たな価値を提案するボトラッテシリーズについても、現在発売後3カ月だが市場拡大に貢献している」と、健康意識の高まりへの対応と新たな価値提案への取り組みの成果について述べた。
同社は重点新商品として、ボトラッテシリーズの3品目となる「BOTTLATTE コーヒーリッチ」を、また牛乳販売店宅配専用商品で初の機能性表示食品となる「恵megumiガセリ菌SP株ヨーグルト 宅配専用/恵megumiガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ」を紹介した。ほかにもチアシードと白桃果肉の甘い香りが楽しめるヨーグルト「チアシードライフ白桃」や、バター風味を楽しめるカロリーを50%カットしたネオソフト「ネオソフトバター風味カロリー50%カット」、業務用ソフトチーズの新シリーズ「お手軽チーズソフトゴーダチーズ入り/クリームチーズ入り」などが紹介された。
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最優秀賞に芹川恵介さんと芳賀ひとみさん:全国酪農青年女性酪農発表大会

2016 年 7 月 15 日

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全国酪農青年女性会議および全酪連は7月14~15日、名古屋市内で第45回全国酪農青年女性酪農発表大会を開催した。
酪農経営の部では「酪農の魅力『ゆとり』を作り出す酪農経営」を発表した熊本県の芹川恵介さんが最優秀賞に選ばれた。芹川さんは、作業と経営の効率化の両立を目標に、さまざまな先進技術を導入し活用するなどして、家族経営に大きなゆとりを生み出していると評価された。
また、搾乳ロボットをいち早く自らの基本技術として習得し、省力的な規模拡大を実現している、「この時間も牛たちは搾乳されています」を発表した愛知県の森富士樹さんに対して、審査員特別賞が授与された。
酪農意見・体験発表の部では、自家の経営を周囲の助けを借りながら客観的理論的に分析し、自分の経営をしつつあるところなどが評価され、「ひとみ25歳で経営主になる」を発表した北海道の芳賀ひとみさんが最優秀賞に選ばれた。

選別精液でホル交配率が増加―北海道家畜人工授精師協会

2016 年 7 月 11 日

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北海道家畜人工授精師協会は、平成27年(1月1日~12月31日)「乳・肉用牛人工授精実施成績」の取りまとめ結果を発表した。

授精成績は以下のとおり。カッコ内は前年比。
●乳用牛—-初回授精受胎率
未経産・経産合計:42.8%(+0.4%)
未経産:54.8%(+0.5%)
経産:37.2%(前年と同じ)
●肉用牛—-初回授精受胎率
未経産・経産合計:59.7%(-1.3%)
未経産:62.7%(+0.3%)
経産:59.3%(-1.6%)

乳用牛授精実頭数での、精液種類別交配割合は以下のとおり。
ホル種通常精液:73.5%(-2.0%)
F1:17.6%(-0.5%)
性選別:8.9%(+2.4%)
性選別精液の増加で、ホル種精液は82.4%(+0.4)。

黒毛和種交配割合、全国で35.3%

2016 年 7 月 5 日

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日本家畜人工授精師協会は7月5日、平成28年第1四半期(平成28年1~3月期)の乳用牛への黒毛和種の交配状況を公表した(中間集計)。これによると、黒毛和種の交配割合は全国で35.3%となり、34.6%であった前期より0.7ポイント増加、34.4%であった前年同期より0.9ポイントの増加となった。また北海道では21.6%(前期より0.9ポイント増加、前年同期より0.8ポイント増加)、都府県で50.8%(前期より0.4ポイント増加、前年同期より1.0ポイント増加)となった。
また、今期から新たに公表する性判別精液の割合は、全国において8.3%(前期より0.9ポイント増加)となった。

※日本家畜人工授精師協会HPより

※日本家畜人工授精師協会HPより

ホームページ開設:ラレマンドバイオテック(株)

2016 年 7 月 4 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 11:30 AM ニュース

ラレマンドバイオテック(株)は7月1日、ホームページを開設した。
同ホームページでは、同社の会社紹介、商品紹介、イベントの案内などを掲載する。
順次商品情報を充実させるとともに、製品に関するSDS(安全データシート)なども掲載する予定。

HPアドレスhttp://lallemandanimalnutrition.com/ja/

ミルクがなければ未来はない―雪メグ株主総会

2016 年 6 月 28 日

Filed under: — djito @ 5:15 PM ニュース

雪メグ

雪印メグミルク株式会社は6月28日、札幌市で「第7回 定時株主総会」を開催した。
西尾啓治代表取締役社長が議長を務め、監査・事業・財務などの報告後、定款一部変更や取締役選任など6議案が審議を経て承認された。

総会後の会見で、生乳生産基盤の維持・回復に向けた同社の対応と取り組みについて、西尾社長は、日本酪農青年研究連盟(酪青研)への支援、酪農現場の声を聞いて経営に活かす酪農諮問委員会の開催、酪農総合研究所が実施している実証農家への支援、雪印種苗が寄与する“TACSしべちゃ”への支援などを紹介。
「当社は国内酪農生産への貢献を企業理念に掲げている。地道な活動を展開しながら、国内酪農の活性化に向けて、農系の総合乳業メーカーとして引き続き貢献していく」と語った。

また、小板橋正人取締役常務執行役員は、「当社は“未来は、ミルクの中にある。”をスローガンにしているがゆえ、ミルクがなければ当社の未来はない。酪肉近では750万tという意欲的な生産目標数値を掲げている。その達成に向けて、酪農乳業ともに意欲的に取り組んでいきたい」と語った。

写真:株主総会後の会見。左より、池浦靖夫常務執行役員、西尾啓治代表取締役社長、小板橋正人取締役常務執行役員

『アニマルウェルフェア認証』がスタート その2

2016 年 6 月 19 日

Filed under: — djito @ 2:15 PM ニュース

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『一般社団法人 アニマルウェルフェア畜産協会』設立記念セミナーで、ノースプレインファーム(オホーツク管内・興部町)の代表取締役社長・大黒宏氏、美瑛ファーム(上川管内・美瑛町)のスタッフ・牛丸穂菜美氏が話題提供。

大黒氏は、“有機(オーガニック)JAS認証”取得の経緯や利点を紹介し、「有機JAS認証と同様に、アニマルウェルフェア畜産認証も、条件不利地域や小規模酪農・畜産を守るために非常に大事だ」と語った。

牛丸氏は、帯広畜産大学の卒業研究で取り組んだ、アニマルウェルフェアと放牧を取り入れた牛乳(よつ葉『放牧生産者指定ノンホモ牛乳)について紹介し、「アニマルウェルフェアは情報を持っている側から発信しなければ広がっていかない。牛への“声かけ”は一番身近で誰にでもできるアニマルウェルフェアである」と語った。

『アニマルウェルフェア認証』がスタート その1

Filed under: — djito @ 2:05 PM ニュース

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わが国初のアニマルウェルフェア(家畜福祉)認証機関となった『一般社団法人 アニマルウェルフェア畜産協会』が6月18日、札幌市で設立記念セミナーを開催した。
同協会は、“五つの自由”(※)の原則に基づいたアニマルウェルフェアの普及と振興に関する活動を行なうことを目的とし、2014年に酪農・畜産農家や獣医師、研究者、流通販売業者などで組織された『北海道・農業と動物福祉の研究会』が前身。
このたび新たにアニマルウェルフェア畜産認証事業を開始するにあたり改組した。
認証事業はまず酪農からスタートする。

同協会のアニマルウェルフェア認証基準は、動物ベース13項目(傷病・死廃事故の被害率や第四胃変位の発生率、除籍した牛の平均月齢など)、施設ベース13項目(カウトレーナーやスタンチョンの原則禁止、冬期間のパドックでの運動など)、管理ベース26項目(濃厚飼料の上限設定、1人当たり搾乳牛飼養頭数、死亡獣畜取扱場に搬入前の獣医師による安楽殺)からなる。
認証を得たい酪農場は、同協会の審査員による年2回(夏期と冬期)の訪問審査を受け、上記の三ベースとも80%以上が適合しなければならない。認証を得た酪農場は、自家産の牛乳乳製品に認証マークを付けて販売することができる。

同協会の代表理事・瀬尾哲也氏(帯広畜産大学)は、「アニマルウェルフェアをもっと知ってもらいたい、というのが当協会の大きな目的。そのために認証事業を開始する運びとなった」と挨拶した。

※アニマルウェルフェア“五つの自由”
1 空腹および渇きからの自由、2 不快からの自由、3 痛み、傷、病気からの自由、4 正常行動発現の自由、5 恐怖、苦悩からの自由

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