畜産研究に新しい流れ:酪農教育ファームが学会で発表

2009 年 3 月 29 日

Filed under: — admin @ 9:30 AM ニュース


3月28日(土曜)、日本大学生物資源科学部(神奈川県)で開かれた()日本畜産学会第110回大会で「動物介在教育シンポジウム」が開かれた。

同学会の佐藤英明理事長は「家畜は人の社会を豊かにする存在であるという認識が高まり、畜産学会でこのようなシンポジウムが開かれることは新しい動き」と挨拶した。
同シンポジウムは日本大学の小林信一教授(畜産経営学)らが中心になって企画されたもので、
■「学校飼育動物を用いた動物介在教育の実践」(獣医師・全国学校飼育動物研究会事務局長:中川美穂子氏)、
■「酪農教育ファーム活動と動物介在教育」(中央酪農会議・前田浩史事務局長)の2つの講演が行なわれた。

前田事務局長は酪農教育ファーム活動の目的を「酪農体験を通して食といのちの学びを支援するもの」とし、その教育的な狙いや成果などを紹介し、牧場での「豊かな体験」により、その後の成長にとって、それぞれの価値形成の基礎になるようにしたい、などと述べた。
その後、動物絵画コンクール表彰式が行なわれた。

20年度上期の酪農体験学習者は47万人を超える:酪農教育ファーム

2009 年 3 月 14 日

Filed under: — admin @ 6:53 PM ニュース

酪農教育ファーム推進委員会(事務局:中央酪農会議)は3月14日(土)、東京都内で平成20年度の第2回同委員会を開き、20年度の事業実施状況および21年度の事業計画を協議した。

酪農教育ファーム活動が開始されてから10年が経過し、牧場での酪農体験学習に参加した人数は、平成19年度が69万人、同20年度上期(4?9月)は全国で約47.3万人(前年同期比1.7%増)であった。

教育ファームへの関心の高まりなどから、平成20年度に変更された認証制度牧場は23牧場増え、全国で270牧場(公共牧場など含む)となり、認証された酪農教育ファーム・ファシリテーターは401人(暫定値)となった。教育ファーム活動のうち、学校へ牛を連れて酪農体験を行なう「出前授業」は全国で7校であった。

事業の実施状況について、出席した酪農側委員からは「出前授業の負担が大きく、参加する酪農家も固定化しつつある」などの発言があり、教育側からのアプローチも含めて今後のあり方が議論された。

平成21年度の活動事業計画では、これらの課題を踏まえて活動の面的な普及、質的な拡大をさらに図っていくことが必要とされ、モデル牧場の指定や教育関係者のネットワーク作りの支援などを行なっていくこと、などが承認された。

北海道の乳検成績、1万1000kg以上は147戸、1万kg代は520戸

2009 年 3 月 4 日

Filed under: — djito @ 7:21 AM ニュース

北海道の昨年(平成20年)の検定成績速報が、(社)北海道酪農検定検査協会より公表された。
これは平成20年1?12月の、経産牛1頭当たり平均成績で、全道平均は以下のとおり。

○乳量:8751kg(前年より+82kg、前年対比100.9%)
○乳脂肪率:4.06%
○乳蛋白質率:3.30%
○無脂固形分率:8.76%
○体細胞数:20万
○リニアスコア:2.7
○分娩間隔:426日(前年より?2日)
○初産分娩月齢:25カ月
○乳代:63万2000円
○購入飼料費:14万5000円
○乳代?購入飼料費:48万7000円

1頭当たり乳量の階層別比率は以下のとおり。
○1万1000kg以上:147戸(前年は137戸)
○1万kg代:520戸(前年は496戸)
○9000kg代:1190戸(前年は1172戸)
○8000kg代:1449戸(前年は1453戸)
○7000kg代:1105戸(前年は1178戸)
○6000kg代:524戸(前年は545戸)
○6000kg未満:141戸(前年は155戸)

「第35回家畜診療等技術全国研究集会」

2009 年 2 月 26 日

Filed under: — admin @ 4:10 PM ニュース,業界情報

「第35回家畜診療等技術全国研究集会」(主催:NOSAI全国)が、2月25(水)?26日(木)東京・新橋のヤクルトホールにて開催された。大会1日目は全国から22題になる獣医師の研究結果が発表され、2日目は平成20年「家畜診療」賞の表彰がおこなわれた。今回受賞は下記の通り。

(敬称略・順不同)農林水産大臣賞:高橋 恵(千葉県)、吉田賞:石井 一功(大阪府)、経済局長賞:杉山 美恵子(愛媛県)、西川 晃豊(北海道)、難波 範之(長崎県)、住吉 俊亮(神奈川県)、三浦 潔(岩手県)、清水 大樹(群馬県)、奨励賞:山本 昇(宮崎県)、高橋 純子(山形県)

「第1回牛乳・乳製品独創性商品コンテスト」開催される

2009 年 2 月 23 日

Filed under: — admin @ 4:01 PM ニュース,業界情報

(社)日本酪農乳業協会主催(講演:農林水産省、(独)農畜産業振興機構)による
「第1回牛乳・乳製品独創性商品コンテスト」が 2月23日、東京・明治記念館にて
開催された。
今回が初めての試みである本コンテストに、全国の乳業者から77商品の応募があり
その中から「オリジナル・アレンジ賞」10点、「審査員特別奨励賞」1点が選ばれた。
なお審査員特別奨励賞の審査には服部幸應氏(服部栄養専門学校校長)も加わり
審査委員長として総評を述べた。
表彰式の後に、懇親会ならびに試食会が行われ、第1回として盛大なスタートを
切った。

【オリジナル・アレンジ賞 入賞商品】
《飲用牛乳類》
●四季の牛乳(春の牛乳、夏の牛乳、秋の牛乳、冬の牛乳) 四国乳業?(愛知県)

《ヨーグルト類》
●高知育ち 青汁ヨーグルト ひまわり乳業?(高知県)
●栗駒こまちヨーグルト ?栗駒フーズ (秋田県)
●球磨の恵みヨーグルト 球磨酪農農業協同組合 (熊本県)

《チーズ類》
●ヨーグルトからつくったフロマージュ ?ヤスダヨーグルト (新潟県)

《乳等を主要原料とした食品》
●すっごい豆腐inヨーグルト ?メイセイ (愛知県)
●ジャージー牛乳のこだわり
 宇治茶の風味・ジャージーミルクジャム ?丹後ジャージー牧場 (京都府)
●ミルクジャムミニ ?十勝しんむら牧場 (北海道)

《その他 乳・乳製品を使用した食品》
●しょうがミルクキャラメル ?加藤牧場 (埼玉県)
●「ミルクの森工房」塩バニラプリン 東北協同乳業? (福島県)

【審査員特別奨励賞 入賞商品】
乳清のジャム  財団法人蔵王酪農センター (宮城県)

« 前ページへ

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.