酪農教育ファーム活動 着実に定着

2009 年 9 月 28 日

Filed under: — maetomo @ 9:53 AM 未分類

 (社)中央酪農会議は9月25日、「平成20年度 酪農教育ファーム認証牧場に対する受入実態調査結果」を公表した。これによると、全国257牧場のうち20年度に受入を行なった牧場は188牧場で、受け入れ団体数は2万8705団体、受入人数は70万5568人で前年度を1万5000人程度上回った。
※20年度調査より「観光牧場などにおける来場者数は“体験人数”にカウントしない」など調査内容を一部変更。

 中央酪農会議では、「“食”や農林水産業に対する社会的関心の高まり、学校教育における“食育”“いのちの教育”の重要性が認識され、体験学習活動の需要が高まったことが要因」としている。

 なお、受入団体のうち「幼稚園・保育園」「小学校」「中学校」など教育機関の受入数が前年度を上回っており、教育機関の関心の高さが伺われる。

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矛盾が深刻化するであろう「農地問題」と「外国人労働者問題」

2009 年 9 月 25 日

Filed under: — maetomo @ 12:10 AM 未分類

9月11日付でご紹介した神門善久教授(明治学院大学経済学部)。
日本の農業に対して、もう一つ重要なことを話されていました。
以下が、そのMEMOです。

農業において制度改革や法律改正が行なわれる場合、あまり時間を要しないものもあるが、非常に時間を要して、根本から見直さなければならないもの、頭を切り替えなければならないものもある。
そして、なかには、表面のみを取りつくろい、問題解決を先送りして、お茶をにごしているものもある。
すると矛盾がますます深刻化していく。
その代表例が「農地問題」と「外国人労働者問題」である。

農地問題については、以下のように話されていました。

農地を、原則として誰でも自由に借用できることを目的に、今年6月に成立した改正農地法は大きな問題がある。
農地の不正利用が、さらに増加される恐れが現実となったからである。

外国人労働者問題は、外国人研修制度も含まれます。
本日発刊のDairy Japan10月臨時増刊号「人を活かす 酪農場マネジメント」には、「外国人研修制度を上手く利用するためには」と題した、受入機関・札幌南国際事業協同組合のインタビュー記事が盛り込まれています。
ご期待ください。

変則4回搾乳

2009 年 9 月 18 日

Filed under: — maetomo @ 6:57 AM 未分類

「新しい技術を導入することなく、今までの技術のままで乳量が増える方法」として「変則多回搾乳」があります(Dairy Japan 2009年3月号 P.26参照)。
以下は、十勝管内・N牧場の、その体験談です。

変則4回搾乳、やりましたよ。
分娩後1カ月までの牛を最初に搾って、(家に)上がる前に、もう1回搾ったんです。
(搾乳間隔は)3時間くらいは空けたかな。
初産牛は、明らか効果がありました。
乳房の張り方が違うんです。
(1カ月後に)2回搾乳に戻したときに、明らかに出そうな乳房になるんです。
だから初産牛だけでもやればいいのかも。

将来のショウを担うリードマンたち

2009 年 9 月 14 日

Filed under: — maetomo @ 8:21 AM 未分類

昨日の朝、「2009 北海道ホルスタイン ナショナル ショウ」のプログラムの一つ、リードマンコンテストが行われました。
これは将来のショウを担うリードマンが腕前を披露し、それを講評してもらうというものです。
クラスは、小・中学生の部、高校生1年・2年・3年の部の四つです。
見ていると、出場者の内心ドキドキ感が伝わってきます。
それでも堂々としたもの。
「常に牛の姿勢を整え、頭を高く掲げている」「足の配置が正しい」「歩行が安定している」「常に審査員を見ている」などと講評を受け、とても、たのもしく感じました。

「重要品目をどうやったら守れるか」の議論無し状態は危険

2009 年 9 月 11 日

Filed under: — maetomo @ 7:05 AM 未分類

農業界はもちろん財界も、そして政界も、EPA/FTAを積極的に推進する動きが見られなくなった。
これは非常に危険な事態だ。
「失敗した」「困った」という事態が、やがて起こりかねない。
――と言う神門善久教授(明治学院大学経済学部)。
今週、その神門教授と一緒に、網走管内の牧場を訪問させていただく機会がありました。
神門教授の説明は、さらに続きます。

例えば、オーストラリアとのEPA/FTA。
日本近隣のアジア諸国、とくに中国が締結すれば、今まで日本がオーストラリアに頼っていた物資が、今までと同様に安定供給されるとは限らなくなる。
そうなれば、いくら反対しようが、いやおうなしに日本も締結せざるを得なくなるが、そのときは、もはや手遅れの事態も大いにあり得る。

なお、EPA/FTAについて間違った解釈をしているのでは?
わが国のEPA/FTAの前例を見ると、すべての品目をゼロ関税にしているわけではない。
ならば酪農では、乳製品を重要品目とするように備えておき、そのうえでEPA/FTAを活用し、日本がアジア圏でリーダーとなることこそ、賢いやり方なのではないか?

聞こえてくるのは「絶対反対」ばかりで、「重要品目をどうやったら守れるか」という議論が一つも行われていないことは、極めて危険である。

――どう感じられましたか?
その神門教授からの、日本の酪農産業への提言、「冷徹な金融界の目に晒されることで、酪農家は活性化する」が、9月25日発刊のDairy Japan10月臨時増刊号「人を活かす 酪農場マネジメント」に盛り込まれています。
ご期待ください。

事業に失敗するコツ10カ条

2009 年 9 月 4 日

Filed under: — maetomo @ 3:20 PM 未分類

十勝管内F牧場の社長さんの机の横には、「事業に失敗するコツ10カ条」なる心得が置いてあります。
これは愛知県の施設屋さんから、いただいたものだそうです。
凄腕の経営者として知られるその社長さん、「これをさらに一ひねりしてみたり、他の言葉に置き換えたらどうなるかなどと考えたりして見ています」とのことでした。

《事業に失敗するコツ10カ条》
一 昔ながらのやり方がいいと信じている。
二 モチ屋はモチ屋だとうぬぼれている。
三 「ひまがない」と言って勉強しない。
四 むやみやたら骨を折る。
五 「どうにかなる」と考えている。
六 いいものはだまっていても売れると安心している。
七 人を安く使うのがトクだと思っている。
八 仕入れ代金はなるべく支払わぬ工夫をする。
九 客は「わがまま過ぎる」と考えている。
十 「そんなことは出来ない」と言って改めない。

牛乳バー、2軒目は「ホワイト」と「黒」

2009 年 8 月 28 日

Filed under: — admin @ 7:39 PM 未分類

平成19年にJR池袋駅構内に初めてできた「牛乳バー」。
これは、駅弁などを手がける日本レストランエンタプライズが、
日本酪農乳業協会(J-milk)と連携してつくったショップ。

JR新橋駅構内に、今年5月にできた2軒目(写真)は、何と隣りは「黒酢バー」。
実は、元々「黒酢バー」だったところに、白い牛乳が入り込んだもの。

池袋店、新橋店ともに、ビン入り牛乳やドリンクヨーグルト、乳飲料などを揃え、
東京ではなかなか飲む機会の少ない地方の牛乳を月替わりで紹介。

今日の新橋店では、岩手県の「くずまき高原牛乳」がお勧めだった。
ここには、持ち帰り用だけでなく、簡単なイートインコーナーもある。

同社によると、今後も同じようなショップ展開を検討中とのこと。

後継者、スタッフに、どうしたら活躍してもらえるのか?

Filed under: — maetomo @ 1:52 PM 未分類

一昨日(26日)の晩に札幌市で、札幌市主催の「人事担当者・管理職向けセミナー」が開催されました。
講師は、弊誌にたびたび執筆いただいている平岡祥孝教授(札幌大谷短期大学部、近著はDairy Japan6月増刊号「ミルクの本/牛乳の消費拡大に向けて」)で、今回のセミナーのテーマは「ミドルの仕事―仕事で育て、仕事で育つ―」でした。
平岡教授は、ご専門は牛乳のマーケティングですが、こうした人材マネジメントなどについても造詣が深いことで有名なのです。
この日は、各企業の人事担当者がたくさん参加しました。

セミナーに参加してまず感じたことは、どの企業も、管理職と今の若者世代にはいろんな溝があるのだということ、その若者(人材)にどうしたら活躍してもらえるのか模索しているのだということ、でした。
酪農も、後継者やスタッフに対して同じですね。

では、それをどうするか?
そのアイデア・ヒントとして、人を育てる人の力量と腕前として、以下の七つが紹介されました。
1. 観察力:若手をよく観る。
2. 傾聴力:若手の話をよく聞く。
3. 伝達力・教育力:若手が理解できるように伝える。
4. 思考力:考えて、考えて、考えぬく。
5. 仕事の見直し:時間的、精神的余裕を生むようにする。
6. 結果評価と過程評価:結果を評価するだけでなく、そこに至るまでの過程(プロセス)も評価する。
7. 「気づき」と「思いやり」:「自分を大切にしてくれている」という実感を持ってもらう。

なお、平岡教授には、これから発刊するDairy Japan10月増刊号「人を活かす 酪農場マネジメント」(9月25日発刊)でも、それに関連した内容をご執筆いただきました。
乞うご期待!

モミガラと麦稈

2009 年 8 月 21 日

Filed under: — maetomo @ 10:17 AM 未分類

十勝管内N牧場は、既存のキング式牛舎をアブレスト式ミルキングパーラー(12頭用)に改造しました。
そして、その待機エリアの床の管理として、ストール付近にはモミガラを、それ以外には麦稈を敷いて(撒いて)います。
モミガラは「滑らない」というのが大きな理由です。
細かな気づかいですね。

今月は分娩が多いんです

2009 年 8 月 14 日

Filed under: — maetomo @ 6:51 AM 未分類

「8月は分娩が多いんですよ。今日も3頭、お産がありました」という十勝管内のH牧場(経産牛85頭・未経産牛75頭)。

8月に分娩が多い理由は…?
そう、そのとおりです。
「この時期、種がとまらず、秋になってからどんどん、とまるから」とのことです。

その理由は…?
そう、そのとおりです。
「夏バテもあるけど、圃場作業(麦稈集め、2番牧草収穫)が忙しくて、発情発見率が低下するから」とのことです。

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