牧場の経営理念は?

【牧場の経営理念は?】

人を雇用する企業であれば、その企業は社会にとってどのような役割を担うのか?という企業理念が存在しますよね。

先日伺ったK牧場では、従業員を複数雇用しており、事務所に入ると目立つところに「経営理念・行動目標」の額が飾ってありました。

そもそも、「生乳を搾り消費者に美味しい牛乳乳製品を提供する」ことが牧場の大きな目的ではありますが、「経営理念」があると、従業員がなんのためにその牧場で仕事をがんばるのかという目的が生まれ、モチベーションにつながります。

これだけが要因ではないと思いますが、実際に理念、目標を掲げているK牧場では、従業員一人一人の当事者意識が強く、意欲的な姿勢を感じました。

従業員を抱える牧場の皆さん、牧場がうまく回る重要ポイントの一つかもしれません!

利益率を上げたい

「酪農は稼げる職業」と確信して2年前に新規就農したYさん夫妻。
ただし「稼ぐには良い草(自給飼料)が絶対条件」と言います。
というのは、実習や研修でお世話になった牧場、また視察でまわった牧場で共通かつ印象的だったのが、「良い草を採っている牧場は儲かっている」「草へのこだわりが強い牧場は経営も良い」ということだったから。
そこでYさん夫妻は研修中から、就農物件の草地の土壌分析、植生調査、簡易更新、そして早刈り収穫を着々と取り組んできました。

写真は昨年産の高品質ロールパックサイレージ。
「喰い込みが抜群に良く、併給する濃厚飼料は少量で済む」とYさんは利益率に手応えを実感しています。
さらに、「どうすればより利益率が上がるか」を探求し、今春から新たなチャレンジに挑みます。

※詳しくはDairy Japan 6月号(来週発売)で。

暑さに弱い牛を事前に知る?

GWを迎え、東京では暑い日が続いています。また春先は寒暖差の激しいく、気温の変化が牛にも人にも厳しい季節でもあります。
この時期頃から、ヒートストレスが酪農のテーマになり、とくに関東以西では長い期間、その対応に追われます。
暑熱対策には換気システムのカイゼンや直射日光の回避といった直接的な対策のほか、飲水・飼槽・牛床のカイゼン、飼料設計や添加剤の給与による飼養管理の改善など多くの手段が用いられています。そこで、5月下旬にお届けするDairy Japan6月号では、注目記事として「暑さに弱い牛を、暑くなる前に予測できるのか」をお勧めします。本稿はとくに高温多湿な東海地方で解析された暑熱期の反芻時間を、ホルスタイン種搾乳牛で解析したもの。
記事では反芻時間を分析することで、牛群内における暑熱に弱い牛を推定でき、本格的な暑熱期の前にこれを早期発見できる可能性について述べています。本格的な暑熱期が来る前に、ぜひチェックしてみてください。

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牛床に何敷く?

【牛床に何敷く?】

取材で全国を回っていると、様々な経営形態の農場に行くわけで、一軒一軒全然違うわけですが、地域? 考え? によってまちまちなのが、牛床だと感じています。

繋ぎ牛舎やフリ―ストールの場合、北海道では麦稈が、都府県ではおが粉が多いですが、そのほかにも、もみ殻、戻し堆肥、コーヒー粉などさまざまです。併せてよく耳にするのは、「おが粉はクレブシェラが」という声。確かによく聞きます。

それに対しても、あらかじめ殺菌処理をするもの、石灰を混ぜるものなどありますね。先日伺った農場では、おが粉に混ぜる石灰の量を数倍にしてみたら上手くいったとのことでした。「熱くなって乳房に良くないんじゃ?」と思ったそうなのですが、試しにやってみたら好調だそうです。

皆さんのマイベストベッド、どんな形態でしょうか。オススメ教えてください。