横の牛をペロペロ――これには重要な意味があるそうです

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きめ細かな牛群管理で定評のある石狩管内のI牧場を訪問しました。
さすが人間と牛たちがいい関係で、牛たちが好意的に近寄ってきます。
するとそのなかの1頭が、横の1頭の肩をペロペロと。
「ソーシャルグルーミング」(他の牛を舐める行動)っていうやつですね。

ちなみにこの「ソーシャルグルーミング」、
1 舐めるサービスを提供する牛
2 舐めるサービスを受ける牛
3 この関係に属さない牛
に分けられ、しかも牛群の安定と生産性には?の舐める係が重要なのだそうです。

こうした現場で重要な意味を持つ「乳牛行動学」が、先月に発刊した「ふたたび酪農」(伊藤紘一著)に、とてもとても詳しく解説されています。
まだお読みでない方は、ぜひ申し込みください。
http://www.dairyjapan.com/publication/pub01/syousai031.html

日本はもっと農業に力を入れなければならない!

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十勝管内S町・U地区酪農振興会のみなさんが昨日、グローバル(地球的)視野で酪農産業をとらえようと、専門商社の札幌営業所を訪問するというので、当方も参加させていただきました。

そこでまず解説されたのは、世界の人口の動向(http://arkot.com/jinkou/)です。
このサイトを見てのとおり、世界の人口はまさに刻々と増えています(ぜひご覧あれ!)。

同時に環境破壊(砂漠化減少)も進んでいること、中国・ロシアなどで食糧需要が強烈に高まっていること、そしてそれらを背景に、世界の従来の食糧需給形態が崩れていることが解説されました。
それゆえ数年前から、食糧は「売り手市場」であることが、世界の共通認識となっていました。

当然、乳製品も需給がひっ迫することも、数年前からわかっていたそうです。
ところが日本の酪農は一昨年に生産調整となり…。

商社等は今、原料・食糧を求めて必死に右往左往しているそうです。
これでいいわけがない――「日本はもっと農業に力を入れなければならない!」「もっと国産生乳を増産していかなければならない!」というのが主題です。

では、国産生乳を増やすにはどうすればいいのか?
――もちろん政策、国家戦略も必要です。
酪農現場では、どうやれば増やせるのか? 緊急対策は何か?
――子牛の死廃を減らし、繁殖成績を上げ、平均産次を向上させる秘訣、ホルスタイン雌を効率良く増やす秘訣なども紹介されました。

今年は雪解けが早いです!

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「今年は雪解けが早いですねー」――今週は、この言葉を何回聞き、何回言ったことでしょう。
札幌市は平年より9日早く、25日に「積雪なし」となりました。

昨日、空知管内・長沼町の国道沿いに流れる馬追(まおい)運河に、北へ向かうハクチョウが、こんなにたくさん羽根を休めていました。

北海道も春の兆しです。

バンカーサイロのネズミ対策、どうしてます?

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先日ある集まりで、「バンカーサイロのネズミ対策、何かいい方法はありませんかね?」とKさん。
するとIさんが、いい方法を紹介してくれました。
それはビニールを掛ける前に、(原料の)表面に「荒塩を撒いておく」というものです。
「とくに端(角)は厚めに」とも。
一同、「へぇ?」でした。

その後、カラスの話しになり、「コーンサイレージでカーネルプロセッサー(クラッシャー)を使うようになったらカラスが来なくなった」とFさん。
コーンの実が見えなくなったからだそうで、そこでも一同、「へぇ?」でした。

十勝のレア(rare)なチーズ

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十勝を取材で回り、珍しいチーズがあったので買ってきました。

一つは、「大樹物語 香りをはさんだカマンベールチーズ」(バジル&ブラックペーパー入り)。
雪印乳業・大樹工場のオリジナル商品です。
地域限定品で、大樹町の道の駅「コスモール大樹」でしか買えません。
そのお味は、バジルの爽やかさが鼻を抜けて、その後にブラックペッパーがピリリとして、美味しーい!

もう一つは、「味噌漬 カマンベールチーズ」。
チーズ製造は中札内村の十勝野フロマージュ、それを味噌漬に製造しているのは本別町の渋谷醸造です。
チーズと味噌のダブル発酵食品のお味は、味噌がチーズにしっくりと合い、しかもチーズの味を邪魔せず、一言でいうならば和風。
美味しーい!
日本酒や焼酎によく合います。