これは、牛のみならず、ヒトも喜ぶ!

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十勝管内のN牧場は、対尻式、36ストール(18ストール×2)の繋ぎ牛舎。
その牛舎の中央通路には、いわゆる「通路マット」が敷かれています。

午前中は牛たちを外に出すN牧場。
牛たちを出し入れするとき、通路マットを敷いたことによって、クッション性があって蹄への負担が低減されます。
そして、滑らず安全。
「牛たちが喜んでいるのが、顕著にわかります」とNさん。

さらに、この通路マットを喜んでいるのは牛たちだけではありません。
「搾乳作業の際、これを敷いたら、ヒトの足・腰・膝への負担が低減しました」とNさんは言います。

「これは投資する価値、大いにありです!」とのことでした。

予断を許さない課題が山積 ホクレン・板東部長

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ホクレン酪農部長の板東寛之氏にインタビューしました。
期中での乳価改定交渉が決着したとはいえ、予断を許さない課題は以下の三つです。

《課題1》
今回の乳価の値上げに伴う、末端の牛乳の価格の値上げなどがスムーズに進んでいくように、しっかりとサポートしていくこと。

《課題2》
ここ1?2年、乳製品の世界的な需給ひっ迫に伴い、国内の市場もひっ迫していたが、これが9月からの景気悪化で、緩和が予測される。
それに対して、国内の需要をいかに守っていくか、あるいは国内の酪農に影響を及ぼさないように、いかにきちんと需給調整に取り組んでいくか。

《課題3》
WTO問題。
今回また先送りとなってくれたものの、もし将来、心配されているような事態が降りかかってくるとすれば、それに対する、しっかりとした備えが必要。

詳しくはDairy Japan2月号で。

それだけエサを食べていれば、もっと乳が出るはずなに…なぜ?

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昨日、帯広で、おなじみの成田修司氏(獣医師:十勝牛群生産管理サービス、全酪連・技術顧問)にインタビューしました。
乾物摂取量(DMI)と飼料費、乳量および健康において、費用対効果はどのように見たらいいのか、という内容です。
Dairy Japan2月号の『特集/“あと一口”で差がつく』の一項です。

「飼料1kgで、どれだけ生乳を搾っているのか」に大きく関わってくるのが、飼料効果〔=乳量(kg/日)÷DMI(kg/日)〕です。
そしてDMIは、飼養管理の影響を受けることは周知のとおりです。

けっこうエサを食べているのに生産反応がない、期待どおりに乳が出ていない、つまり飼料効果が低いというケースがあるそうです。
それはおそらく、エサのルーメン内通過速度が速く、ルーメン内の発酵効率が低く、未消化で糞となって出ているからです。
では、なぜ想定よりもルーメン内通過速度が速くなるのでしょうか?

詳しくはDairy Japan2月号で。

エサ代が安くなった! 驚くほど繁殖が良くなった!

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北海道家畜管理研究会シンポジウムで話題提供した吉川要氏(DJニュース参照)。
帯広市の農場は、乳牛240頭(うち成牛140頭)、牛群平均乳量は1万1000kgで、その優れた遺伝資質は広く知られています。

吉川氏は、選果場残渣物として規格外人参のサイレージ、パン工場から出る食品残渣物(小麦粉・パンくず・ライス)などをTMR調製して、好結果・好成績を得ているそうです。
そして、エコフィードを原料に加えたTMRがもたらした影響として、以下をあげています。

《牛の体調面》
・人参サイレージが加わることでエサの喰い込みが良くなり、夏場でも喰い込みが落ちないので、乳量への影響がなかった。
・分娩後の立ち上がりが良くなり、ケトーシスや第四胃変位での治療牛がなくなった。
・ビタミン剤や消化を促進させる添加剤を1年以上使用していないが、牛群は全体的に健康を維持している。
・糞便はいくらか柔らかくなったが、食滞などによる下痢ではない。
・乳房炎によるダメージが軽減されている。

《繁殖面》
・発情時に牛が泣き叫ぶようになり、誰でも発情に気づき、発情の見落としがかなりなくなった。
・分娩後の初回発情が以前よりも早く来るようになった。
・発情粘液は排出血の量が増えた。
・受胎率が向上した。

《飼料費》
・飼料代が安くなった。
・単純に飼料費が安くなったことよりも、牛の体調面、繁殖面のような変化のように経済的飼料効果価値が上がった。