酪農心訓

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今週発売のDairy Japan 8月号の特集は「牛と人との良好な関係を築くポイント」です。
取材させていただいた北海道恵庭市・福屋牧場の基本方針で、創設者の福屋茂見氏が説いた「私の酪農心訓」を抜粋しましたが、その本編は、以下の10カ条から成るものです。
どの項も、いつの時代の酪農にも当てはまるもので、不変の原則ですね。

一、大自然は無字の教典なり
 自然の理法に順応した農法は必ず繁栄する
一、愛あるところ万物育つ
 人を、土を、作物を、家畜を愛し育てる者の苦労とよろこび
一、感謝を忘れず努力の達人たれ
 天地、先人の恩を忘れず、努力を重ねて人は誰でも達人たりうる
一、勉強と経験、頭と腕
 生涯を通じて不断の研鑚と実践の積み重ね
一、和魂洋才
 世界の知識を集め、日本人の優れた智能と根性で勝ち抜く
一、人間幸福への三つの健康
 体の健康と、精神の健康、そして経済の健康とロマンを
一、牛乳は土から搾れ
 酪農は地力が生命、牛乳も土から生まれた貴重品
一、名牛は経営の上に咲いた花
 よい草、よい管理、よい家庭であってこそ、名牛は生まれる
一、眺めて楽しめる酪農でありたい
 作物も家畜も農場も丹精を込めて、生活すべての総合芸術化
一、酪農は民族繁栄の偉業
 不毛の国土を開発して沃土と化し、無限の価値を創造する生命産業である

写真=福屋茂見氏直筆の「私の酪農心訓」(北海道酪農協会所蔵)

くまモンが祝福

サプライズゲストのくまモン
サプライズゲストのくまモン

7月11日、全国酪農青年女性会議が開いた第42回全国酪農青年女性酪農発表大会で、らくのうこどもギャラリーの表彰式が行なわれました。特選に輝いたのは豊富小学校3年生の清水胡遥ちゃん。

そして、今回の表彰式ではサプライズゲストとして、人気ご当地キャラクター「くまモン」が登場。胡遥ちゃんの受賞を祝福しました。

「くまモン」の登場に胡遥ちゃんはもちろん、会場中の酪友が驚き、大きな歓声が上がりました。

来年のらくのうこどもギャラリーでは、どんなサプライズゲストが登場するのでしょうか?

洗わずにはいられない

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釧路管内M牧場は、バルク室/事務所の入り口前にある「靴洗い・消毒」場で、
訪問者が、靴の汚れ具合によって、「水道ホース&ブラシ」もしくは「踏み込み水洗槽」を選べるようにしています。
まず、どちらかで靴を水で洗って、それから消毒(踏み込み消毒槽)です。

「牛舎、バルク室、事務所は、いつも清潔に!」を方針の一つとしているM牧場。
奥さん手作りの、この「おねがい」ボードを見たら、獣医さん、授精師さんはじめ、
誰もが、靴をきれいに水洗してから消毒して、それから入室します。

こんなところに“牛”?!

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北海道中標津町計根別を走る道道150号線。
そこを走っていると「モアン山」という山の斜面に
“牛”という文字が大きく描かれているのを見ることができます。

これは、モアン山に生える草を牛文字形にキレイに
刈り取って作られています。
JA計根別の青年部担当者に聞いたところ、
毎年、農協青年部の行事の一つとして6月と8月に
青年部メンバーが集まって化粧直し(刈り取り)するのだといいます。

もともとは町の団体が始めたとのことですが、
平成21年からは青年部が受け継いだ形になりました。

酪農が主産業である計根別において、
観光に来る人達への消費拡大の意味も込められています。

なるほど!これは見る人にはインパクト大だなと、
青年部の心意気なども道路を走っていて感じることができました。

JA計根別青年部にはこれからも酪農を
どんどんアピールしていってもらいたいです。

同青年部の行事の一つであるロール看板
一緒にご覧ください。

和食+牛乳=乳和食

6月28日

先日Jミルクの総会の取材に行ったとき、会場でお昼が出ました。

写真がそのときのお弁当です。一見美味しそうな普通のお弁当ですが、実はこのお弁当、牛乳を約1本分(200ml)使用しているのです!

豆ご飯、鮭、かぼちゃのそぼろ煮、がんもどき、卯の花、だし巻き卵、酢の物まで、すべて牛乳を使用しているとは思えませんよね。

気になるお味は、牛乳の味がまったくせず、まろやかで美味しかったです。

乳和食のレシピ本も発売されているので、皆さんもご家庭で挑戦してみてください。

来月発売の「Dairy Japan 8月号」でも取り上げているので、ぜひご覧ください♪