牛グッズに囲まれて【続】

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写真はアルバータ大学・大場真人教授のご自宅で撮影させていただいたフルーツピックです。

以前、こちらで紹介させていただいたように、大場教授は牛グッズの収集家でもあります。

ご自宅にも、このフルーツピックのほか、目覚まし時計や花瓶、置物など多くの牛グッズが並んでいました。

食後のフルーツをいただく際に、こんなかわいい牛のフルーツピックを添えられると、テンションが上がりますね!

子牛事故ゼロを目指すには?

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皆さん、おはようございます!
少しずつ春が近づいてきたように感じる今日この頃。
私は花粉症で毎日”かゆい”日々を送っております。

さて、先月取材に伺ったA牧場。
A牧場では、一昨年から哺乳ロボットでの子牛の管理行なっています。
「手哺乳では真似できないくらい増体が良くなった!」と、ご夫婦そろって変化を実感しています。
使用する代用乳、哺乳ロボットのさまざまな役割、子牛事故を減らすために行なっていることなど、たくさん教えていただきました。

詳細は、今月発売の4月号ルポ特集「子牛事故ゼロを目指す」をご覧ください!

プレ・グループでスムーズな移行を

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写真はカナダ・アルバータ州のある酪農家の哺育舎の様子です。カナダでは写真のような哺育舎をよく見ることができます。

隣の子牛との境にある側壁は、簡単に引き抜くことができます。離乳前1週間から10日の期間で側壁を開放し、1頭から2頭、そして4頭とグループにしていきます。

このグループは育成舎でのグループ管理に馴致させるための、いわばプレ・グループです。急激に大きなグループにすることによる子牛のストレスを緩和させ、スムーズに育成群に移行させるために取り入れられている管理方法です。

余談ですが、カナダはクオータ制度で生産調整を実施していることもあり、容易に規模拡大ができない環境にあります。年々、クオータの売買価格も上昇していると聞き、現在は120頭規模のクオータで4億円程度だとか。

そのため、比較的活発に乳牛資源が流通しているようです。

初妊牛価格はおおよそ3000カナダドル(26万1000円=1ドル87円)。今の日本からすれば、うらやましすぎる価格ですね。

これってどうですか? 牛価格の高騰

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ロボット搾乳での規模拡大を、今春稼働予定で進めている、十勝管内のT牧場。
「この計画は、一昨年の春頃から具体的に進めてきました。ちょうどその頃から、初妊牛価格が上がり始めました。しかし当然のことながら、『だからやめる』などというわけにはいきません。うちのような規模拡大最中の酪農経営にとって、この初妊牛の異常な高値は、まったくもって、よろしくない!」と顔をしかめます。

十勝管内の某JA組合長は、「今のこの牛価格は異常であり、適正価格ではないのですから、『下がることは間違いない』と思っておかなければなりません。ですから注意すべきは、これから先の動向です。今の異常価格で経営感覚がズレてきている部分もあることから、価格が下がれば、経営が回っていかなくなる酪農家が出ないとは言えないかもしれません。したがって、今の異常な高値のうちに、それを見越した経営基盤を作っておかなければなりなりません」と言い、組合員に注意喚起しています。

※詳細は、来週発売のDairy Japan 3月号「特集/これってどうですか? 牛価格の高騰」で。

高乳量の秘訣は?

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先日取材で訪ねた沖縄県のT牧場は、県内でもトップクラスの乳量を誇る牧場です。

この日の搾乳牛1頭当たり乳量は38kg。夏場でも32kg以上を生産するといいます。

沖縄県といえば、暑い季節が長く続き、乳牛は長期間暑熱ストレスに晒されます。おおよそ8ヶ月は30度を超える日が続くため、T牧場では気温の下がる夜間にしっかりと喰い込める管理を心がけています。

「朝は何時から作業をしますか?」の問いに対して、Tさんは「1時から給飼を始めますね」と一言。今まで聞いたなかで、一番早い作業開始時間で、とても驚きました。

分離給与のT牧場では、濃厚飼料は1日6回、粗飼料は写真のように給飼通路に山なりに置いておき、飼槽の状態を見ながら1日に何度も継ぎ足し給与をするとのこと。粗飼料をしっかりと喰い込ませることに専念することで、抜群の乳量と繁殖成績を達成しています。

それにしても午前1時からの作業スタートとは、驚きです。都会に暮らす私の場合、少し夜更かしをすると「そろそろ寝るか」という時間であったりします。Tさんの仕事ぶりを聞き、襟を正さなければと反省したところです。