品質は生産者のプライド

20170120blog

良質乳生産で定評がある北海道釧路管内のM牧場。
「品質にこだわるのは、モノを生産する者としてのプライドであり、プロとしてあるべき姿だと思う」とMさんは言います。
さらに「うちの子ども達(三男一女)に、『実家の牧場はトップレベルの品質の生乳を生産しているんだよ』と友達に胸を張って言ってもらえるようにしたかったから」と言うMさんの横で、後継者のYさんは大きくうなずいていました。

※詳しくは、Dairy Japan 2月号「ルポ特集/良質乳生産への取り組み」で。

イクメン酪農家のDNA

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写真は先日、取材で訪れた神奈川県伊勢原市の石田牧場のワンショットです。

インタビュー中も作業の取材中も、愛娘をおんぶしている姿が印象的でした。

この日の牛舎作業はご本人と、お父さん、おじいさんの男所帯。聞けば、ご本人が幼少の頃はお父さんが、お父さんが幼少の頃はおじいさんが、それぞれおんぶして牛舎に入ることがままあったとか。

代々続くイクメン家族です。小さい頃から、こうして牛舎や牛達と一緒にいるからこそ、酪農を楽しみ、そして家族の絆が強固なものになっているのだなと感じました。

家族で一緒に仕事ができ、みんなで子育てをすることができるのも、酪農の素晴らしさの一面ですね。

考えを変えるだけで結果が変わる

先日、酪農女性の取材に行ってきました。
伺ったお話を少し紹介します。

その女性は、酪農家に嫁いだ当初は、牛舎仕事を嫌々やっており、病気や怪我の牛が多かったといいます。
しかし、プラス思考に考え方を変え、牛に毎日挨拶をして「ありがとう」を伝え続けたら、病気や怪我の牛がいなくなったとのこと!
考え方を変えるだけで、環境が変わり、結果も変わるんだよと、とても勉強になるお話でした。

来年1月発売のDairyJapan2月号でご紹介します。皆さんぜひご覧ください!

飼料分析所に“行ってみました!”

栄養成分・品質を評価し、給与飼料の栄養バランスを整えるうえで、なくてはならない“飼料分析”。
先日、十勝農協連 農産化学研究所を取材させていただきました。

飼料分析の手法は二つあります。
一つは、化学分析です。サンプルから成分を長時間かけて抽出したり、いろいろな試薬に浸けたり、煮沸したり、振り続けたり……。結果が出るまで数日間かかる項目もあり、時間と手間がかかります。
もう一つは、近赤外線分析および蛍光X線分析です。これらは主に道内産の粗飼料分析に用います。酪農現場では、より迅速な分析結果のフィードバックが必要であることから応用された手法です。

上の動画は、NDF(中性デタージェント繊維)やADF(酸性デタージェント繊維)の化学分析。1時間グツグツと試薬で煮沸して、残った繊維成分を測定します。

※詳報は来年1月末発売の『Dairy PROFESSIONAL vol. 7』(2月増刊号)の「行ってみました!」で。

自作バケツホルダー

昨日、本日と関東1000トン会の講習会に参加していました。昨日は、中央酪農会議・内橋事務局長らが指定団体制度等をめぐる情勢など講演し、昨今大きな課題となっている指定団体制度の現状や今後のあり方などの説明がありました。

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そして本日は朝霧メイプルファームと株式会社エルファーム一富士農場の視察です。エルファームで見つけたのが上の写真です。

これはツーバイフォー材を加工して作った自作のバケツホルダーです。安い木材を使うことで安価かつ、バケツのサイズにぴったりあった一品が作れる事例です。実際には下の写真のように取り付けて使っていました。

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哺育頭数が多い同農場では、このバケツフォルダーを農場スタッフが量産して、これからの頭数増に向けて対応を進めていました。