初妊牛が分娩後、スムーズに搾乳ロボットに入る秘訣とは

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根室管内のOファームは今春からロボット搾乳に移行し(搾乳ロボット2台)、頻回搾乳の好結果を得ています(平均乳量1万2000kg超)。

同ファームはロボット搾乳に移行するにあたり、前もって、若い牛群構成にして準備してきました。
それが奏功し、全頭が適応しました。
しかも「馴致にもほとんど苦労なく、意外とスムーズに適応した」とのことです。
したがって順調に搾乳牛頭数は増えていて、計画は前倒しで好調推移しています。

同ファームでは、初妊牛も分娩後、スムーズに搾乳ロボットに入ります。
その秘訣の一つに、乾乳後期群でのフィードステーションの利用があります。

乾乳後期群ではフィードステーションを利用して、分娩時には配合飼料3~4kg/日となるように増し飼いしているのですが、それと並行して、フィードステーションは初妊牛にとって、「入れば配合飼料を喰える」という行動学習となり、「搾乳ロボット内で配合飼料を喰いに行くトレーニングとして役立っている」とのことです。

※詳しくは、本日発売の Dairy Japan 12月号で。

活発なバーンミーティング

11月8日、9日は、広島大学酪農技術セミナーに参加しました。そのうち9日はバーミーティングが開かれました。

ミーティング先の農場で約2時間、隅々まで視察させていただき、その後、広島大学で熱心なディスカッションが行われました。

講師は全酪連顧問で元・農業改良普及員の村上明弘先生。村上先生が視察中に撮影した写真を基に、さまざまな角度から農場の良い点、課題点を見つめていきました。

そして、1枚の写真から読み取れることを参加者が順に発表する会で、多くのことが上がりました。糞の状態から読み取れたこと、足から読み取れたこと、床材の問題など多岐に渡ります。

こうした手法は想像力と洞察力を鍛えるベターな手法です。また参加者がそれぞれ見えたことを共有できるため、視野を広げてくれます。ぜひ、皆さんも1枚の写真を基に、仲間とディスカッションしてみてください。

製造業の現場ノウハウを~その2~

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10月7日付け当ブログの続編です。
オホーツク管内のG牧場は、製造業の現場ノウハウをうまく活用しています。
『3定(定置・定物・定量)』の徹底も、その一つです。
飼料、添加剤、薬品、消耗品などは、とくに『3定』がしっかりしていないと、生産性および作業性がダウンしてしまいますよね。
そして、それらの資材が配送されてきたとき、納品場所の指示がしっかりしていないと、配送屋さんも牧場スタッフも、双方が困ってしまいます。
そこでG牧場は、配送屋さんに納品場所を示す、わかりやすい表示板を、牛舎の外壁に掲げています。
これでスムーズに、所定の場所に、所定の資材が、所定の数量で、納品されます。
※詳しくは、好評発売中のDairy Japan 11月号で。

最新デバイス

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来春発刊を目指す新書籍のため、最新のウェラブルカメラによる撮影テストを行なっています。

書籍のテーマは護蹄。跛行の原因や対処、農場でできる蹄ケアなどを盛り込みます。その一部として、跛行を見る目を養う動画や、酪農家による蹄ケアを付録としてつけることになりました。ウェラブルカメラは蹄ケアの様子を作業者目線で撮影できるため、ポイントがよくわかります。

これから鋭意、編集に入ります。どうぞお楽しみ!

ちなみに、カメラは下の写真のようにセットして使います。これは面白い!

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元気じゃなきゃあかん!

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先日、酪農女性の取材に行ってきました。

その方は全国の酪農家を回ってたくさんの情報を集め、学び、たくさんの仲間ができたと話してくれました。とても生き生きとしていて、元気いっぱいの女性でした!

「家の中にいても情報は集まらない。酪農家のお母ちゃんは元気じゃなきゃあかん!」―――この取材でとても印象に残った言葉です。

今月発売のDairyJapan11月号でご紹介します。皆さんぜひご覧ください!