「もう歳だし、あえて苦労しなくても……と言われそうだが、そこで甘んじたり、ひるんではダメ」と60歳代・70歳代の同志酪農家7人が中心になって新設した大型牧場。
北海道天塩町の同会社 ミルクファーム天塩です。
「若者達に『これだったら楽しくやっていけるね』と言ってもらい、継承してもらえる牧場を作る。それが自分達の夢であり使命だ」と意欲満々。
その高齢パワーと熱意に圧倒されました。
各地でこうした事例が現れてほしいと思います。
詳しい内容はDairy Japan 3月号で(本日発売)。
カテゴリー: 取材後記
搾乳ロボット牛舎へお邪魔
先日、兵庫県のF牧場へお邪魔しました。
F牧場は搾乳ロボット牛舎から新たな搾乳ロボット牛舎へ移行し、約2倍のキャパシティに規模拡大を果たしています。
牛舎はコンポストバーン。搾乳ロボットは2基導入しています。
面白い取り組みとして、乾乳牛や分娩前の初妊牛も搾乳ロボット牛舎に同居していること。初妊牛は、分娩後の搾乳ロボットへの馴致のためと言います。
現在は、旧搾乳ロボット牛舎を乾乳・育成舎へするなど、牛舎のステージ別の棲み分けをし、搾乳頭数を増やすことを計画中とか。
詳細はDairy Japan3月号で。
また、Dairy Japan3月号では技術記事として搾乳ロボット牛舎設計のポイントも紹介。こちらもご期待ください。
低体温症に注意
寒い日が続いていますね。
大雪や暴風雪、路面凍結などにお気をつけください。
寒中の取材で、写真のように初生子牛がぬくぬくしている様子を見ると癒され、こちらも温まる気がします。
初生子牛は、この時期、「循環障害と低体温症に要注意」とされています。
室温下であっても、新生子牛の約25%が低体温症に陥るそうです。
出生直後の子牛の体温は38.9~39.5℃と通常よりやや高く、生後30分以降は38.3~38.9℃まで低下するそうです。
したがって、体温が38.3℃よりも低いときは、何らかの処置を行なうことが推奨されています。
その対策・処置とは……
※詳しくは既刊『お気酪獣医・クスリ(笑)の処方箋』島本正平(NOSAI宮崎)著で。
※お求めは以下のサイトで。
https://dairyjapan.com/shop/products/detail/124
DIYで哺育舎を
先日取材でお邪魔した岡山県のU牧場。
建築業での就業経験もあるUさんは、DIYが得意だと言います。
そして案内してくれたのが、古い施設を改修した哺育舎。単管パイプなどを使い、基本的にすべて手作り。スターターや乾草、水を入れるボールは100円均一で購入したもので、ボールのサイズに合わせて作られた飼槽の台もDIY。既製品のような仕上がりでした。
そして個体の識別票はパソコンで作成し、プリントアウトしたものを掲げています。ちょっとした手間で、哺育舎内部は整然とした印象になると感じました。
単管パイプなどはホームセンターで安価に購入できるもの。手間と工夫で、低コストで環境を整えることができる好例を見た気がしました。
ほかの人はどうしてる?
DairyJapan月刊誌では、時々オンライン座談会を開催しています。
先日は第4回目、テーマは「乾乳期の管理方法」についてお話を伺いました。オンラインならではの手軽さで、全国各地の酪農家さん同士のつながりが生まれています。
ほかの人がどういう酪農しているかって、気になりますよね。
「こういう時どうしていますか?」「そんなやり方知らなかった!」なんて会話がすぐできる環境、すごいなと感じています。
※まじめに話しつつ、脱線したりもします。
読んでいただいている皆様、
「こんなテーマで聴いてみたい!」「うまく話せないけど参加してみたい」などがありましたら是非ご連絡ください。
セミナーや実際に会う機会が少ない1年でしたので、皆さまのお話聞かせてください!