根釧農試の搾乳手順「変法ミネソタ法」

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北海道立根釧農業試験場のミルキングパーラーでの搾乳手順を取材してきました。
同試験場の搾乳牛は約100頭で、パーラーで約50頭、あとは搾乳ロボットとタイストールで搾乳されます。
ミルキングパーラーは8頭Wのヘリンボーンです。

搾乳手順は「変法ミネソタ法」と呼ばれるもので、以下のようになっています。
1 搾乳手袋の装着〔細菌学的衛生〕
2 プレディッピング〔30秒以上のコンタクトタイム〕
3 ストリップカップで前搾り〔5回以上〕
4 乳頭のもみ洗い〔汚れがひどい時は2回ディップ〕
5 手洗い〔手袋の汚れを洗い流す・殺菌〕
6 乳頭の清拭〔とくに乳頭口をきれいにする〕
7 ユニットの装着〔乳頭刺激から約1分後〕
8 ユニットの位置調整〔ライナースリップ等の防止〕
9 ポストディッピング〔細菌感染の予防〕
10 自動離脱 〔ミルクフロー終了限界値設定/408ml〕
11 フィルターソックスの確認〔搾乳の検証〕

「変法ミネソタ法」の大きな特徴は、4乳頭のもみ洗い、です。
その成果として、同試験場の体細胞数は常に10万以下。
9月中旬は6.1万/ml、8月中旬は5.5万/mlです。

詳しくは、Dairy Japan3月号で解説を予定しています

井戸水について教えてください

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・井戸水は長年使っていると、水質(ミネラル成分など)が変わってくることがあるのか?
・井戸水の水質チェックはどこで、どのように行い、どのくらいの頻度で行えばいいのか?
・井戸水の水質が変わったらどうすればいいのか?

どなたかご存知でしたら、また経験談がありましたら、ぜひ教えてください。

(なお上記写真は資料画像で、本文とは関係ありません)

牛の行動を理解して管理のあり方を決定する

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一昨日、久しぶりに道央広域酪農研究会が開催されました。

講師は、本誌の連載「実際に牛を飼って肌で感じました」でお馴染みの、田中義春氏(空知農業改良普及センター・空知南西部支所・支所長)です。
「酪農科学を追究する」をテーマに、5回シリーズが予定されています。

第1回目は、「牛の行動を理解して管理のあり方を決定する」と題して、1 牛の動きと姿勢を理解する、2 牛の持っている能力(目・耳…)を理解する、3 横臥時間の重要性と技術的対応、4 肢蹄病の損失と健康な肢蹄を、5 水の重要性を認識する、6 暑熱の影響度と対応策を、などを勉強しました。

「牛が望んでいること、サインを発していることを、人間がモニターすること。すべてがここにかかっている」
「牛の行動をもっとよく見て、理解することが大事」
「採食モード、休息(横臥)モード、反芻モードなど、牛モードを理解して、それに合わせた作業をしなければ意味がない」
などの話に、参加者は熱心に聞き入っていました。

「毎年同じことをしない」がうちのテーマ

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十勝管内M牧場では、「毎年同じことはしない。必ず一つ、あるいは二つの変化を付けよう」ということをテーマとしています。

「例えば、今年はTMRのやり方(給与時間など)を変えてみる。それで結果が良く出れば、手をたたいて終わるのではなく、それはどうしてなのか? 何が良かったのかを考えます。結果が悪く出れば、もちろん改善します」とMさん。

明後日から12月。みなさんも、「来年から試してみる変化」を考えておきませんか。

高所恐怖症なので足がすくんじゃいました

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JA新得町 TMRセンターのバンカーサイロです。

12m×50m×2.7mが17基あります。

同センターは同町の14戸の酪農家が参加し、平成17年8月よりスタートしました。

JA新得町コントラクターで栽培・収穫された牧草とコーンの貯蔵、TMRの混合、圧縮梱包(約900kg/本)、配送(隔日)を主な業務としています。

14戸の飼料畑は500ha(牧草270ha、コーン230ha、14戸で共同管理)、飼養頭数は1419頭(経産牛1004頭、平成19年10月時点)。

TMRの種類は4種類(35kg搾乳用、40kg搾乳用、育成・乾乳前期用、乾乳後期用)。

搾乳用TMRは1頭当たりコーン25kg、牧草11kgが粗飼料ベースとなっていて、20円以内/kgを目指すことをコスト目標としています。

バックに大雪山系を臨む絶景。

この写真は飼料タンクの高架に登って撮りました。

実は当方、高所恐怖症で、足がすくんで下をまったく見られませんでした。