「8月は分娩が多いんですよ。今日も3頭、お産がありました」という十勝管内のH牧場(経産牛85頭・未経産牛75頭)。
8月に分娩が多い理由は…?
そう、そのとおりです。
「この時期、種がとまらず、秋になってからどんどん、とまるから」とのことです。
その理由は…?
そう、そのとおりです。
「夏バテもあるけど、圃場作業(麦稈集め、2番牧草収穫)が忙しくて、発情発見率が低下するから」とのことです。
2005年に根室管内別海町のI牧場に初めて導入され、本誌2006年9月号、2007年6月号、2008年8・9月号で解説された「伏流式人工湿地(ヨシ濾床)浄化システム」です。
I牧場では1日に出るミルキングパーラー雑排水は約17t。
雑排水には、パーラーの洗浄水のほか、廃棄乳(治療中で出荷できない乳など)も含まれます。
それが見事に浄化処理されています。
このシステムの良い点についてIさんは、「廃棄乳が入れられること。そして、ほとんどメンテナンス、維持費がかからないこと。落差を利用しているので、電気代はポンプ1台分だけ」と言います。
一番下の段(4段目)からは、きれいに浄化された水が流れていました。