日射病・熱射病の発生状況

残暑お見舞い申し上げます。
北海道は例年にない、湿度が高く暑い日が続いています。
そこで気になるのが、乳用牛の日射病・熱射病の発生状況です。
北海道農政部の資料によると、6月も7月も日射病・熱射病の多発が続いていることがわかります。
ヒトも牛も、くれぐれも体調管理にお気をつけください。

お宅のTMR調製のやり方は?

ご好評をいただいております本誌シリーズ「これでいいのかな? うちのやり方」。
来月(9月)号のテーマは「TMR調製のやり方」です。

原料の投入の順番は? という質問に、いろいろなお答えをいただきました。
以下は、その一部です。

配合飼料、グラスサイレージ、コーンサイレージです。

サイレージ(グラス、コーン)、生パルプ、ルーサン乾草、配合飼料、単味飼料、添加材です。

濃厚飼料、ビタミン・ミネラルなど(計量して、群ごとのバケツに入れて置いておく)、その次にサイレージです。

まずロール(ラップ)サイレージをそのまま1個。ロールが切れて細かくなってから、配合、コーン圧ペン、グラスサイレージです。

また失敗談としては、以下のようなものもありました。
ロールのネットを切らずに(外し損ねて)、ストンと落としちゃうことがたまにあります。
ヤバいって思うけど、ネットは見事に細かく切れちゃうんです。

9月号をお楽しみに。

とりあえずミルク!

酪農の町、根室管内・別海町の居酒屋さんです。
「とりあえずビール!」と言おうとしたら、「とりあえずミルクでカンパーイ!」と書かれたポスターが目に飛び込んできました(写真上)。

そこで「とりあえずミルクで」とお願いしたら、小瓶でミルクが運ばれてきました(写真下)。
「今日は、べつかいの牛乳屋さんです」とのこと。
ミルクは日替わりだそうです。
そして、これは、なんと無料です。
居酒屋さんもミルクの強力応援団、さすが酪農の町です。

この「とりあえずミルクでカンパーイ!」が全国的に展開できたらいいですね。

昔のプレートクーラー?

猛暑・酷暑の各地の様子が新聞やTVで報告されています。
北海道も今週は暑い日が続きました。

乳牛の暑熱対策もさることなら、牛乳も昔から冷却対策が付き物だったことは容易に想像できます。
雪印乳業史料館(札幌市)を取材した際に、写真の牛乳缶を見て感心しました。
これは「トップクーラー」という牛乳を冷やすための器具だそうです。
昔のプレートクーラーでしょうか?
知恵と工夫は、いつの世も感動的です。

驚きの「札幌農学校第2農場」

これは北海道大学構内にある重要文化財「札幌農学校第2農場」です。
同大学獣医学部での取材帰りに立ち寄りました。
というか、当時の面影が漂うこの一角に、吸い込まれる感覚でした。

同施設は明治9年、クラーク博士の大農経営構想によって、一戸の酪農家をイメージした北海道開拓の模範農場(モデルバーン)として建てられたものです。
施設の中には貴重な資料がいっぱいあり、「へぇー」の連発でした。

同農場の代表的種雄牛キング・ヘンドリク(1921年生まれ)の娘牛クイーン・ヘンドリク・ノブ(1923年生まれ)は、6.5才・305日で、乳量1万4250kgだったそうです。
その当時に、そんなに高い能力の牛がいたことに驚きました。

平成元年以降に生まれた北大農場産雌牛は「ホクダイ」の文字から始まりますが、明治時代は「コチヨー」「ユタカ」「マサゴ」「ミドリ」などの文字がよく入っていたそうです。
実はこの名前、先生のごひいきの芸者さんの名前を付けていたということで、これにも驚きました。

まだまだ、たくさんの驚きがありました。
お勧めの視察コースです。