アニマルウェルフェアを53項目で評価する

DJニュース(11月7日付)にあるように、来春には「乳用牛アニマルウェルフェア総合評価法」がまとめられます。
この評価法は酪農家自身が客観的にチェックできるもので、「五つの自由」を軸とし、「施設」「管理」「動物」の三つのベースから評価するものです。

今のところ、以下が予定されています。

「施設」では、飼槽寸法、バンクスペース、水槽の寸法・給水能力、繋留方法、通路幅、横断通路、通路の状態…など18項目。

「管理」では、飼槽の清潔さ、水槽の清潔さ、牛床の軟らかさ、牛床の清潔さ、断尾、除角、削蹄回数…など23項目。

「動物」では、BCS、起立行動、牛体の清潔さ、飛節の状態、蹄の状態、外傷、皮膚病、葛藤行動・異常行動…など12項目。

生乳道外輸送発祥之碑

北海道の今年8月と9月の生乳移出量は、それぞれ3万9447t、6万343tでした。
去年の8月と9月の生乳移出量は、それぞれ3万3401t、4万8282tでした。
9月は毎年、都府県の生乳需要が大幅に増えること、また今年は去年の125%と大幅増だったことがわかります。

阿寒郡鶴居村に「生乳道外輸送発祥之碑」があります。
これは平成14年に建てられたのもで、その裏には、
「昭和48年生乳試験輸送開始以来、生産者の良質乳生産のたゆまぬ努力により今日まで継続され、是の功績を讃え茲に道外輸送30周年を記念し建立す」
と記されています。

今のように生乳の道外輸送が可能となるまでに、どれだけ苦労とドラマがあったのでしょうか。
この石碑を見たら、調べてみたくなりました。

輸入乾牧草

石狩管内の牧場にアルファルファ乾草のトレーラーが到着し、荷降ろししていました。
米国ワシントン州産のアルファルファ乾草です。
このトレーラーには1個400kgから450kgの梱包乾草が、56個から60個入ります。

輸入乾牧草も、その需要、海上運賃など、あらゆる点で中国の影響が大きくなってきていて、「今後、従来とは異なる様相になりそう」と業者の方は話していました。

暑熱で影響を受けた乳成分・乳質ともに回復傾向

今夏は北海道も記録的な猛暑となり、繁殖や蹄病の悪化、そして乳成分の低下や乳房炎の増加が各地で聞かれました。
その乳成分、乳質について、北海道酪農検定検査協会に聞きました。

脂肪率、無脂固形分率は、6月から9月は暑熱の影響で例年にない低下傾向でしたが、9月に入って戻り傾向にあり〔F3.809%(前年度3.930%)、SNF 8.665%(同8.709%)〕、10月上旬は、ほぼ前年並みまで回復しているそうです。

体細胞数もやはり、6月から9月は暑熱の影響で例年にない高い傾向でした。
しかし、これも9月に入って戻り傾向にあり〔30.4万/ml以下の割合96.2%(同98.5%)、20.4万/ml以下の割合54.3%(同65.4%)〕、10月上旬は、ほぼ前年並みまで回復しているそうです。

細菌数は以前と違って、暑熱の影響は見られませんでした。
バルク温度管理、洗浄水温度管理が行き届いているという証であり、自記温度計の設置効果の表れです。

スケールデメリット

現在は経産牛600頭(うち搾乳牛500頭)、未経産牛400頭。
さらに拡大を続けている十勝管内の、共同経営による大型牧場を訪ねました。

大規模管理のむずかしさの一つとして、疾病対策の話が出ました。
「規模が大きいと、被害も大きい。これは、まさにスケールデメリット」と代表は話していました。
「その対策は、防疫マニュアルを作成して徹底すること」とも。