乾乳牛は土の上を歩かせたい

「搾乳牛はフリーストール牛舎でずっとコンクリートの上にいるので、身体が重たい乾乳のときは土の上を歩かせたい」と言う十勝管内のKさん。
そこで乾乳後期群の寝床(ルーズバーン)と飼槽を、あえて離して作りました。
写真右がルーズバーン、写真左が飼槽で、水槽はその中間に設置してあります。
ちなみに乾乳前期群はパドックが併設されています。

豪華な教材

28日付け「DJニュース」の「酪農学園・とわの森三愛高校の飼養牛がEXを獲得」の取材は、ちょうど農場実習の時間でした。
この日の実習は、牛洗いと毛刈り。
EX牛も教材として、おとなしく毛刈りされていました。

「ここは刈りにくい」「なかなか思ったとおりにならない」「もっときれいにしてやりたい」等々、生徒さんたちの話し声が聞こえてきます。

同高校の農場では現在、経産牛は5頭ですが、その体格得点は、90点が1頭、89点が2頭、85点が1頭、83点(初産)が1頭です。
なんと豪華な教材!
うらやましい実習です。

「黒穂病」は大丈夫?

北海道農政部によると、9月15日現在のサイレージ用トウモロコシの生育状況は平年よりも11日早めに推移していて、収穫作業も7日早めに進んでいるそうです。

昨年は各地で「すす紋病」の被害が多かったトウモロコシ。
今年のように暑かった場合の病気発生はどうなのでしょうか?

専門家に尋ねたら、連作している場合、「黒穂病」が心配されるそうです(写真)。
「黒穂病」は土壌菌によるもので、多発した場合は3年以上の輪作が必要だそうです。

160頭の姿と番号が右脳に焼き込まれている!?

経産牛160頭を飼養する十勝管内のKさん。
Kさんの頭の中には、経産牛1頭1頭の姿が焼き込まれています。
番号を聞けば、その牛の姿が頭に浮かぶし、その逆も同じで、遠くで発情があっても、それは何番の牛か即、答えられます。
乳検のときは、牛を見た瞬時に番号を検定員さん伝えることもできます。

その理由については、「覚えようと思って覚えたわけではなく、自然と頭に入るんです。牛が好きなことは間違いないけれど…」とKさんは笑いながら首を傾げます。
ちなみにKさんは、暗算も強いそうです。

今までどおりの農業では所得が20%減少する

昨日の「DJニュース」にある公開シンポジウム「地球の生命(いのち)を育む土」の基調講演の一つ、「食料生産と環境・生態を調和させる未来の自立型農業」大崎満氏(北海道大学教授)は、「今までどおりの農業を行なっていると、2030年(20年後)には、農業所得が20%減少することになる」と警鐘を鳴らしました。その大きな理由は、化石燃料の枯渇(石油価格高騰)です。

そして、「バイオマスを徹底的に利用すれば所得は今より10%増え、さらにCO2排出量を50%削減できる可能性もある」ことも紹介しました。

また同氏は、「2030年北海道農業自立への条件は、農村地域のバイオマス徹底利用システムの構築、都市-農村連携による有機物・エネルギー補完とサービス補完である」と提言しました。

弊誌は目下、10月増刊号「もっと知りたい環境対策-糞尿を宝にし、搾乳排水を浄化する」を編集中です(10月5日発売)。
そこでも、「クリーンエネルギーとしてのバイオガス利用の実用・普及」「北海道・興部町のバイオガス・プロジェクトの内容と期待」など、キーワードを同じくする記事が盛り込まれています。
お楽しみに。