寒さか換気か?

【寒さか換気か?】

先日伺った鹿追町のS牧場。北海道の農場をまだ見慣れていない私は、哺育牛舎を見て「寒くはないのだろうか」と疑問に思い尋ねました。

S曰く子牛の寒さ対策はまず、いかに早く乾かすか。あとはジャケットとヒーターでなんとか。それよりも、寒いがゆえに牛舎を締め切ってしまい換気されていないことの方が良くないとのこと。

寒さの対策をするか?換気を良くするか?皆さんはどちらを重視していますか?

【しっかりと産休】–ちょっとしたご紹介–その3

新刊『ちょっとした酪農の話』(永井照久著)は、一貫して酪農現場目線・牛目線での「ちょっとした話」が百話以上(見開き一話)。
そのなかの一話を「ちょっとしたご紹介」させていただきます。

【しっかりと産休】(P.34~35「PART 1スーパーカウたちのささやき」より)
《略》
乾乳牛が休息できる環境の質の良さは、もっと重視されるべきでしょう。人も休日とはいえ、ちょくちょく緊急対応の呼び出しのある業務用ケータイが傍(かたわら)にあると、なかなか気分よく寛(くつろ)ぐというわけにもいきません。
《略》
それなりの乾乳牛の施設や管理では、生乳生産性や事故率はそれなりの結果にしかなりません。乾乳牛の発する生命力の輝きが農場の生産力を左右していると言っても過言ではありませんから、居住環境の満足度について乾乳牛に都度尋ねてみることは、農場の生産性を向上させられる最高の助言を得ることにつながるでしょう。
《略》
もちろん乾乳牛は休むばかりでなく、母体の中では胎児が急速に発育していますから、それを支えるためにタンパク質をはじめとする必要な栄養分の供給をしてやらなければなりません。必要とする代謝タンパクが不足すると、母牛は自らの体タンパクを動員してでも胎児の成育を補おうとしますので、腿(もも)の筋肉が細くみえるような牛は気になるところです。
《略》

続きは、ぜひ本書をお買い求めください。
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https://dairyjapan.com/shop/products/detail/132

家族酪農の希望

2021年も終わりに近づいてきました。2021年のハイライトの一つでもあるのが、酪農青年女性酪農発表大会です。

先日、今回農林水産大臣賞を受賞した宮城県のKさんとお話しする機会がありました。

Kさんが発表したテーマは「既存の牛舎で生産倍増計画」です。規模を大きく変えずに生産乳量、農場収益ともに本当に倍増させてしまったお話でした。

規模拡大や自動化が注目されがちな昨今の酪農業界ですが、戸数の大半を占めるのは家族経営の酪農であることも事実です。規模に関わらず、まだまだ取り組めることはあるぞ! と前向きな気持ちにさせてくれます。

じつは本取り組みの内容はDairyJapan2021年3,4,5月号の「実践!ゲノム解析」で掲載しております。これを機会に皆様、今年のDairyJapanを見返してみてはいかがでしょうか? 改めて何かのヒントに出会えるかもしれません!!!

ワークライフバランス実現へ

夜中の分娩は精神的肉体的負担も大きく、日常作業に影響が出る可能性もあります。また、異常産の発見の遅れによる死産のリスクも高くなることも考えられます。そこでおすすめしたいのが、Dairy Japan12月号で紹介する技術情報。ICT機器の活用と合わせて昼間分娩誘起による分娩監視の強化と省力化を検証した技術情報です。

本稿の著者は、昼間に分娩が集中し、さらに分娩予知通知システムを併用することで無監視分娩は発生しないという結果をまとめています。農場のワークライフバランスを向上させるためにも、ぜひご一読を。

11月20日過ぎ頃に読者の皆様のお手元にお届けします。ご期待ください。

食と命の大切さを伝えるカフェを作りたい

【高秀牧場ミルク工房、クラウドファンディングに挑戦中】

応援したいお知らせが届きました。

DairyJapan9月号でご紹介した高秀牧場(千葉県いすみ市)の敷地内のカフェ「高秀牧場ミルク工房」さんが、千葉県内に2店舗目を出店すべく、クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。

「酪農が教えてくれる食と命の大切さを伝えるカフェ2号店を作りたい」というプロジェクトが、「CAMPFIRE(https://camp-fire.jp/projects/view/406654)」で進行中です。

より多くの方々に牛や酪農をより身近に感じて欲しい、その魅力を伝えたいというコンセプトで、千葉市の都市部に出店予定だそうです。

ジェラートやチーズなど応援金額に応じてさまざまなリターン(返礼品)を選べるようになっています。

是非チェックしてみてください!