ジャージーのポテンシャル


こんにちは。相変わらず暑い日が続いているようです。私はコロナ禍をまたぎ、数年ぶりに米国へ出張中です。
米国での取材の模様は今後、月刊「Dairy Japan」で紹介していきます。
さて、そんな取材でお邪魔したニューヨーク州のロートンジャージー農場はジャージー種乳牛を95頭管理する農場です。写真を見ていただければ一目瞭然、牛体は汚れがなくとても丁寧に管理されていることがわかります。また、数人で視察しているなかにあっても、乳牛達はゆったりと横臥・反芻し、とても落ち着いている様子でした。
農場主のティムさんにお話を伺うと、牛群の平均乳量は32から34kg程度で最も乳量の高い乳牛の年間乳量は1万8000kgを超えると言います。乳脂肪は4.5%と高く、乳量もホルスタイン並。ジャージー種のポテンシャルを改めて知ることができました。
詳しくは今後のDairy Japanで!

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【らくコネ】ミニ酪農講座:杉野の部屋3ウィスコンシンでの学びwith福森理加先生をアップしました!
 米国での酪農研究や普及活動、日米の酪農現場の違いをテーマに『Dairy Japan』でおなじみの広島大学・杉野利久教授と、酪農学園大学・福森理加准教授が対談します。2回シリーズの第1回目です。
 ぜひご覧ください!

杉野の部屋vol.3ウィスコンシン大学での学び

涼し気な散水

お盆を過ぎても暑い日が続きます。いまや、現場仕事をされる方々にとって空調服は標準装備のようになり、都内のコンビニエンスストアでも空調服を着た方をよく目にします。最近では水冷服と呼ばれるより冷却能力の高い服も販売されているようです。

さて、写真は先月お邪魔した牧場での一コマです。暑熱対策に悩むKさんが毎日取り組むのは牛舎前のアスファルトと牛舎屋根への散水です。たっぷりの水を屋根にかけると、牛舎内の温度が少々低下するようです。そして灼熱のアスファルトを冷やすことで、牛舎に入る空気の温度を下げる効果があるとか。青空の下で散水する姿はとても気持ちよさそうでした。

しかし灼熱のアスファルトに熱を奪った水に触れてみると、驚くほど熱い!どれほどの熱エネルギーがあるのかと思い知らされました。

事故防止の一工夫

連日、うだるような暑さが続き体内の温度センサーが麻痺してきたのか、「最高気温32℃」という数日後の予報を見ると「涼しいな」と感じてしまうことが悔しいこの頃です。牛にとっても「耐え難い暑さ」で、いく先々で「暑熱対策にもっと力を入れたいけど、ここまできたらどう対応していいかわからない」と皆さま頭を悩ましています。オフィスのような快適な環境を提供できれば良いのですが……。

さて、先日お邪魔した愛知県のD牧場での1カットを紹介します。

牛舎の柱の赤色灯(パトランプ)がくるくると回っている様子を見かけて、牧場主にその理由を聞いてみました。D牧場はフリーストール牛舎。通路はローダーで除糞します。除糞された糞尿はバーンクリーナーを使って牛舎外に運ばれます。通常、バーンクリーナーの上には転落防止のために蓋が置かれていますが、当然除糞時にはこの蓋が外されます。農場内には、除糞以外にも作業スタッフがいますから、事故のリスクが高くなるわけです。
そこで、バーンクリーナーの稼働と同時にパトランプが回転するようにし、視覚的に危険を知らせるようにしたそうです。
農場にはこのほかにもリスクはたくさんあります。皆さんはどのようなリスクマネジメントをしていますか?