透明ラップ・フィルム

宗谷管内のK牧場の1番牧草ラップサイレージです。
K牧場は、採草地の7割をサイレージに、3割を乾草に調製しています。

注目は、この「透明ラップ・フィルム」です。
K牧場は今年から使って、色付きフィルムと比較しているそうです。
今のところ、「サイレージ出来上がりは、白フィルム、黒フィルムと何ら遜色がない」とのことでした。

あっ、ミッキーだ!


北海道宗谷管内Y牧場にはラップサイレージで作った可愛い牛のオブジェがたくさんあります。
なかにはミッキー・マウスもあります。
「牛(のオブジェ)はたくさん作ったから、違ったものも作ってみたかったんです」とのこと。
Y牧場には牧場生活を経験してみたいという人達が各地からやって来ます。
「皆が喜んでくれるし、元気になって帰っていくんです」とYさんは言います。

「見える化」のすすめ

生産量を伸ばすことを第一の目標としている十勝管内のTさん。
毎月の出荷乳量(数字)を牛舎の事務所の壁に貼り、
対前年比もはっきりと明示しています。
いわゆる「見える化」です。

Tさんは、こうした「見える化」でモチベーションを上げ、
出荷乳量を増やしていくための戦略を練り、
さらにボトルネック(進行の妨げとなる点)を改善するための努力、
情報収集に余念がありません。

「見える化」は確かに効果あります。

ふっかふか

 

十勝管内のT牧場で、朝のベッドメイクが終わったところです。
敷料の麦稈をこんなに豊富に入れてもらって、牛達は気持ち良さそう。

T牧場は、経営戦略の一環として、家畜市場から安価な牛(平均10万円ほど)を
購入してきて子を産ませ、そして搾ることにも取り組んでいます。
安価な牛とは、廃業する牧場から出された牛や長期不受胎牛、
肢蹄に支障のある牛などです。

導入後(隔離検査後)、まず治療して、繁殖能力を回復させることから始まります。
だからカウコンフォートには、とても、とても、気をつかっています。

このようしてT牧場は、乳牛としての生産寿命を延ばすことに貢献しています。

さらに詳しくはDairy Japan 10月号の特集をご覧ください。

オンファーム・カルチャー

十勝管内のY牧場を訪問したら、事務所に「生うに」の発泡スチロール箱が置いてありました。
何かと思って尋ねたら、それは、乳房炎を発見したときに牧場で乳房炎乳を培養し、原因菌に基づいて治療方法を決定する「オンファーム・カルチャー」の培養器の手作りカバーでした。

「乳房炎原因菌の特定は、検査に出して結果が帰ってくるまでに通常3日、菌種によって4日かかることもある。その間に、乳房炎がどんどん進んでいく場合もある。自分で培養すると、遅くても48時間で判定できるし、それによって薬剤の選定を素早くできる」とYさん「オンファーム・カルチャー」の利点を話してくれました。

また、「ただ単に牧場で培養するだけではダメ。下手すると大きな間違いにつながる可能性もある。その牧場の傾向をきちんと把握して取り進めることが大事だ」と注意点も加えてくれました。

「オンファーム・カルチャー」について詳しくは、Dairy Japan 2012年2月臨時増刊号「乳房炎の防除–乳質向上と免疫力アップ–」をご覧ください。