先週に続き、全国に先駆けた各種の取り組みで知られる釧路管内・JA浜中町での話題です。
JA浜中町は5年後をシミュレーションしたら、20戸ほどがリタイアすることがわかりました。
そうなると、そこに新規就農者が今のペースで毎年入っても、戸数および生産の減少は避けられず、遊休農地が発生することも予想されます。
その対策として、同JAは、法人企業の新規参入を促すことを考えました。
しかし、他産業の法人がいきなり参入できるわけがありません。
酪農のノウハウをしっかり学んでもらう場が必要です。
そのために設立したのが農業生産法人「酪農王国」です。
いわば法人企業が新規参入するための研修牧場です。
地元の9社(法人)に出資してもらい、現在は、そのうち3社(土木建設業2社、運送業1社)から研修生を派遣してもらっています。
さらにそのうちの2社は、すでに農業法人を立ち上げました。
昨年10月に稼働した「酪農王国」は、近々300ベッドがいっぱいになります。
3年後には年間2800tの生乳生産を見込んでいます。
詳しくは、Dairy Japan 6月号で。