ピンク大好き!

根室管内S牧場に行くと、色鮮やかなフリーストール牛舎が目に飛び込んできます。
「ピンク色が大好き」という奥様。
バルク室の外壁のみならず、内壁も各所がピンク色です。
灯油タンクもピンク色です。

Sさんご夫妻は「仕事をするのが楽しくなる」と言います。
確かにウキウキしてきます。

地中熱交換システムを利用した換気

釧路管内S牧場の哺育牛舎は、「地中熱交換システム」を利用した換気方式です。
それは、外気を地中80cmの深さに埋めたパイプに通し、
地中の温度になった空気を哺育牛舎中に入れて、
換気量をコントロールするというものです。

ご承知のように、地中の温度は外気に比べると、
夏は暑さが和らぎ、冬は寒さが和らいでいます。
その和らいだ温度の空気が入ってくるのですから、
S牧場の哺育牛舎内は快適です。

このシステムにしたら、
「肺炎がほとんどなくなったし、子牛達は幸せそう」
とSさんは話していました。

オート・スクレーパー用の「糞尿はね防止パネル」

北海道根室管内S牧場のフリーストール牛舎での除糞はオート・スクレーパーです。
そのスクレーパーが牛舎端のピットに糞尿を掻き落とす際、糞尿がはね散って周囲が汚れるのが嫌だったSさんは、
写真の「糞尿はね防止パネル」を考えて特注しました。
これで糞尿がはね散って汚れることはなく、周囲はきれいで衛生的です。
なお、冬の凍結防止のため、パネルはアクリル板で日差しが通るようにしています。

酪農家は羊も飼える

オホーツク管内のT牧場は乳牛約200のほかに、3年前から羊も約100頭飼っています。
このヒツジは「テクセル」という品種だそうです。
飼料は、子牛用配合飼料、チモシー乾草で、すべて乳牛用のものが使えます。

1歳齢から毛を刈り、1頭から2、3枚のセーターが作れるそうです。
肉は非常に美味しく(ごちそうになりました)、
こだわりレストランで使われているそうです。

Tさんの話を聞いていると、酪農ライフ、カントリー・ライフを、とても楽しんでいる様子が伝わってきます。

細断紙

オホーツク管内のY牧場(経産牛90頭、未経産牛60頭)は、ペン(独房)通路の敷材として、細断紙(シュレッドされた紙)にオガクズを混ぜて使っています。
吸水性は上々。

この細断紙は週に2回、農協と建設会社からもらってくるそうです。
目下、他にも細断紙を譲ってくれる企業を探しているそうです。

「中には重要書類も含まれているのかもしれませんね」とYさんは笑っていました。